第四部 第二章 異世界の扉
王都上空での異世界魔物襲来から数日。
王都の魔導観測網が示したのは、異世界への扉。
巨大な魔力の渦が、郊外の古代遺跡に出現していた。
俺は、屋上に立つ。
風が髪を乱す。
「これが、異世界の入り口か」
ロンド、ユーリ、バックスも隣にいる。
ギレンが指示を出す。
「探査隊を編成する」
バルト、ダニエル、ランド、アラン、ミレーヌ、俺。
全員が頷く。
古代遺跡。
扉は、巨大な魔力の渦。
空気が歪む。
俺の体感では、普通の魔法では制御不能。
ユーリが詠唱。
「防御結界を展開」
光の壁が、扉を囲む。
しかし、扉の力は強大。
振動が、地面を揺らす。
俺は、《マルチ:統合型》を起動。
剣士スキルで扉の結界を試し、魔術師スキルで魔力の解析。
風と雷のスキルを組み合わせ、渦の安定化を試みる。
数分後。
扉が、微かに揺れる。
その中に、異世界の光景が映る。
森。山。未知の建造物。
空の色は赤味がかっている。
ミレーヌが震えた声で言う。
「……危険です」
ロンドが頷く。
「ここから先は、強者しか通れない」
俺は拳を握る。
「行くしかない」
未知の世界。
新たな敵。
全てが、試練だ。
作戦決行。
バルトとダニエルが前衛。
ランドとアランが側面支援。
ミレーヌは後方で光と回復。
俺は中心突破。
扉が開く瞬間。
光と闇が混ざり、体が引き込まれる感覚。
耳をつんざく轟音。
そして、異世界へ。
見渡す限り、見知らぬ大地。
空には浮遊する島々。
遠くには巨大な竜の影。
俺は剣を握り直す。
「ここから、新たな戦いが始まる」
全員の視線が前方に集中。
未知の世界。
頂点への道は、さらに険しくなる。




