第三部 第十二章 組織の核心
王都の夜が静まり返る中、俺たちは作戦会議を開いた。
ギレン、バルト、ダニエル、ランド、アラン、ミレーヌ、そして俺。
ロンド、ユーリ、バックスも加わる。
全員の視線が、俺に集まる。
ギレンが言う。
「これまでの情報で、組織の全貌が見えてきた」
「本拠地は王都郊外の地下。正確には、旧廃墟城の下に広がっている」
俺は地図に目を落とす。
地下迷宮のような構造。
罠。監視魔法。警備兵。
「簡単ではないな」
ランドが、笑う。
「簡単だったら面白くないだろ」
作戦。
1. 潜入部隊:俺、ミレーヌ、ロンド、ユーリ
2. 攻撃部隊:バルト、ダニエル、ランド、アラン
3. 後方支援:バックス、王国騎士団一部
俺は潜入部隊に名乗りを上げる。
「俺が核心に迫る」
夜。
旧廃墟城。
静寂。
入口は罠だらけ。
しかし、《マルチ:統合型》の力を駆使して慎重に進む。
剣士スキルで扉を破壊、盗賊スキルで罠解除、魔術師スキルで魔法陣を無効化。
一歩一歩が、神経を削る戦いだ。
地下。
中心に進むほど、魔力が濃い。
フード男の影がちらつく。
「待っていたぞ、カイン」
声は低く、冷たい。
核心。
大広間。
組織の幹部たちが、魔法陣に囲まれている。
複数の冒険者、元兵士、裏貴族たち。
全員、こちらを警戒。
俺は剣を握る。
《マルチ》で戦闘準備完了。
魔法、剣、斧、拳、すべて統合。
全身の力が、ピークに達する。
フード男。
「君は強くなった……だが、ここが限界だ」
言いながら、魔法陣を完成させる。
空間が歪む。
大広間が、闇に包まれる。
俺は覚悟を決める。
「これ以上、誰も傷つけさせない」
一歩前へ。
《マルチ:統合型》をフル稼働。
剣、炎、雷、風、光――同時発動。
幹部たちの攻撃を交わし、核心に迫る。
戦闘は熾烈を極める。
幹部一人一人の魔法と戦術を瞬時に解析、対処。
フード男は、動きが速い。
だが、俺も進化した。
一歩も引かない。
最後。
フード男と正面衝突。
魔力と剣撃の激突で、空気が裂ける。
光と闇が混ざる瞬間。
俺は全力で斬る。
フード男、崩れ落ちる。
組織の幹部たちは動揺。
残存部隊も指揮系統を失い、混乱。
勝利。
地下迷宮が崩壊を始める。
俺たちは、脱出。
外に出ると、夜明け前の王都。
王都上空。
太陽が昇り始める。
光に照らされ、戦いの影は消える。
俺は拳を握る。
「これで、一段落」
しかし、胸の奥で知っている。
フード男の背後に、まだ未知の力が潜むことを。
王都の平和は、また俺の手で守られる。
だが、本当の戦いは、これからだ。




