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第二部 第二章 王都の天才たち


研修初日。


王都冒険者ギルドの訓練場。


広い。


天井が高い。


床は、魔力で強化された石。


全力で戦っても、壊れないらしい。


それだけで、格が違う。



参加者は、三十人ほど。


ほとんどが、Eランク。


数人、Dランク。


俺たちは、明らかに場違い。


トムが、小声で言う。


「帰りたい……」


「帰るな」


即答。



整列。


前に立つのは。


バルト。


ダニエル。


そして。


白いローブの少女。


銀髪。


透き通るような瞳。


「……聖女?」


噂は、聞いている。


ミレーヌ。


十五歳。


王国に一人の、聖女。


本物だ。



バルトが言う。


「まず、模擬戦を行う」


「実力別に、分ける」


くじ引き。


俺の相手。


王都のDランク。


青年。


細身。


余裕の笑み。


嫌な感じだ。



開始。


相手が、剣を構える。


「地方のEランクか」


「すぐ終わる」


無視。


集中。


相手、突進。


速い。


だが。


見える。


避ける。


懐に入る。


斬る。


浅い。


相手、距離を取る。


魔法陣。


風刃。


《マルチ》起動。


【職種:見習い魔術師】


火球。


相殺。


距離が詰まる。


剣。


連続。


相手、後退。


最後。


足を払う。


剣を、首元。


沈黙。


「……参った」


勝ち。


会場が、ざわつく。



バルトが、俺を見る。


無言。


だが。


目が、鋭い。



次。


トム。


負ける。


瞬殺。


落ち込む。


リナ。


回復と支援で、評価される。


勝敗以上に、役割を果たした。



休憩。


王都の参加者が、近づいてくる。


「お前、名前は?」


「カイン」


「面白いな」


短髪の青年。


「俺は、ランド」


Aランク冒険者の見習い。


そう名乗った。


……意味が分からない。


「実力は、ある」


「だが、荒い」


的確。


腹が立たない。



別の男。


金髪。


無口。


「アラン」


それだけ。


圧が、すごい。



俺は、思う。


ここは。


井の中じゃない。


海だ。



夜。


宿。


トムが落ち込む。


「俺、弱い……」


俺は言う。


「当たり前だ」


「俺たち、ここに来たばっかだ」


「強くなるために、来た」


トム、少し笑う。



窓の外。


王都の灯り。


数え切れない。


俺は、拳を握る。


負けない。


ここで。




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