『作者、呼び出しを食らう』
リナ:「――作者」
〜かぐや〜:「ひゃ、ひゃい! な、なんでしょうか、天翼の(もうツッコむのも面倒くさい)リナちゃん! 何か、御用でしょうか!」
リナ:「御用でしょうか、ではありません。……これは、一体どういうことか、説明していただきたいのですが」
〜かぐや〜:「え、これ、とは……?」
リナ:「とぼけないでください。この、『あとがき集』とやらのことです。私の知らないところで、いつの間に、こんな気恥ずかしい副題のついた作品が……」
〜かぐや〜:「あ、いや、これは、その……読者の皆様へのファンサービスと言いますか……。本編と分けた方が、読みやすいかなー、なんて……」
リナ:「ほう。読みやすさ、ですか。……では、このあとがき集の中で、私がどれだけあなたに振り回され、胃を痛め、そして、ありもしないハーレム疑惑をかけられているか、ご存じの上でのご判断、ということですね?」
〜かぐや〜:「うっ……。そ、それは、キャラクターの魅力を多角的に見せるための、一種の演出と言いますか……」
リナ:「私の報奨金が、マキナさんの工房の爆発で煙になった件も、面白おかしく書いてくださっていましたね。あの時の私の絶望が、あなたには“面白い”と?」
〜かぐや〜:「ご、ごめんなさい! あれは、その、リナちゃんの苦労人な一面が可愛いなーって……!」
リナ:「……はぁ。もう、いいです。あなたが、私の苦悩を燃料に、物語を紡いでいることは、よく分かりました」
〜かぐや〜:「そ、そんな人聞きの悪い……!」
リナ:「ですが、一つだけ、言わせていただきます。……この『あとがき集』、続けるのなら、一つだけ、約束してください」
〜かぐや〜:「(ゴクリ)……な、なんでしょうか……」
リナ:「……ちゃんと、本編も、更新してくださいね? あとがきばかり更新して、本編がおろそかになるのだけは、絶対に、許しませんから。……読者の皆様も、それを一番、望んでいるはずです」
〜かぐや〜:「……っ!」
リナ:「……分かりましたね?」
〜かぐや〜:「は、はいっ! 肝に銘じます! 絶対に、本編をおろそかにはいたしません!」
リナ:「よろしい。……では、読者の皆様。こんな自由奔放な作者ですが、これからも、この物語と、そして、たまにはこちらの“舞台裏”にも、お付き合いいただけると、幸いです。……作者の暴走を止められるのは、皆様の声援だけですので」
〜かぐや〜:「り、リナちゃん……! なんて、完璧なフォロー……!」
リナ:「ふん。当然です。これも、『天翼の軍師』の、務めの一つですから」