【幕間・登場人物紹介】
こんにちは、初めまして。この物語を紡いでおります、紅緒と申します。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今回は一章までの登場人物紹介をさせて頂きたいと思います。
メインの四人のみですが、二章に入る前にこちらを見て整理して頂き、二章以降も楽しんで頂けますと幸いです。
【登場人物紹介】
▪️アルヴィー
本作の主人公の一人。
【カディスブルク】という小さな町から、出港準備をしていた船に忍び込んで王都にやって来た。七歳。
実の母親と義理の父親に壮絶な虐待を受けており、ある夜、命の危険を感じて船に忍び込む。
王都で船長に見付かり詰められていたところを、通りがかったサフィールに保護され、そのままサフィールと暮らす事になった。
心と身体に受けた傷のせいで怯えた様子を見せるが、本来は明るく優しい性格の持ち主。
▪️サフィール
本作の主人公の一人。
フルネームは、【サフィール・イリス・カメーリエ】。カメーリエ公爵家の一人娘。十六歳。
夕陽色のウエーブがかったセミロングの髪と、宝石のように澄んだ美しい青色の瞳が特徴的な、人形のような美しさを持つ少女。
歴とした公爵令嬢だが、王都の街にある一軒家でテオドールと暮らしていたり、アルヴィーを保護して住まわせたりと不思議な人物。
ごく一部の人間の前では、とても公爵令嬢とは思えない、砕けた口調や態度になる。外では公爵令嬢然とした振る舞いをしていて、ノア曰く『猫を被っている』。
ノアにより社交の場に出るのを阻止されている為、貴族よりも市井の人々の方に知り合いが多く交流がある。
小さくて可愛いものが好き。料理をするのも食べるのも好き。手料理を人に振る舞うのも好き。
普段は面倒見が良く優しい性格だが、敵とみなした相手には容赦無い。
▪️ノア
フルネームは、【ノア・シュヴァルツ・アーデルフェルム】。王国の第三王子。十八歳。
この国では珍しい黒い髪と瞳を持つ、細身の中性的な美青年。サフィールの婚約者。
黒い髪と瞳を持つ子は、王族の中で稀に生まれてくるらしい。その詳細は現時点では不明。
サフィールに対してクソデカ感情を抱いている。サフィール関連になるとなりふり構わない性格の上、権力も財力も持っている為周りが苦労している。
普段は飄々として笑顔を絶やさない、掴めない性格をしている。
サフィールを愛するあまり、彼女が社交界に出たり学園に通う事を阻止している。
敵に回すと一番厄介なタイプ。
サフィールとの出会いなども現時点では不明。
▪️テオドール
サフィールの家で共に暮らしている少年。九歳。
美しい銀糸の髪と翡翠色の瞳をしている。
何故サフィールと暮らしているかは現時点では不明。
一見、物静かでクールそうだが実際は子供らしいところが多くある。サフィールが作るオムライスが大好き。
最初はサフィールに構われるアルヴィーに嫉妬の気持ちがあったが、アルヴィーの境遇を知り、そしてアルヴィーと過ごして考えを改める。
年長者として、アルヴィーの【お兄ちゃん】として振る舞おうと頑張っているが、空回りする事もしばしば。
読書が好きで、ノアから贈られた児童書を愛読している。読まなくなった絵本をアルヴィーにプレゼントした。
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この四人を中心に、物語は進んでいきます。
現時点では分かっていない部分も、二章以降で明かされていきますし、新しい登場人物もこれからたくさん出てきます。
どうぞ、これからも『傷ついた僕と、風変わりな公爵令嬢のしあわせな家族の記録』を応援頂けると大変嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。




