みちるとかなことハム
かなこ「みちる。ハム食ベたいハム」
みちる「お前今私の目の前で昼飯食ったばっかだろ」
かなこ「あれ?そうだっけ」
みちる「食ってたろ。カツ綴じ弁当大盛りにスタミナカツ定食とカツ丼二杯おかわりしてたぞ」
かなこ「私の記憶がないのをいいことにゴリゴリに話盛るのやめて。わたし明日決勝戦かよ」
みちる「絶対に負けられない戦いがあるのかと思って」
かなこ「てか普通にお弁当食べただけだし」
みちる「覚えてんじゃねえか」
かなこ「そんな関係ない話どうでもいいからハム食べたい」
みちる「どう考えても直結した話だろうが」
かなこ「乙女のハムは別腹ってよく言うじゃん」
みちる「多分今世界で初めて使われた言葉だわ。おめでとうお前が第一人者だぞかなこ」
かなこ「私子供の頃からよく創造神って言われるから」
みちる「騒々しいって言われてんだよ」
かなこ「かなこちゃんのとこは一家で創造神わねーってよく隣のおばちゃんに褒められたよ?」
みちる「苦情言われてんだよ」
かなこ「でもそんな私でも唯一創れなかった物が、そうハム」
みちる「この世にはお前の創れない物がもっと山ほどあるぞ視野を広げろ」
かなこ「嗚呼今すぐ食べたい。今食べたい。この胸のトキメキ抑えきれない」
みちる「想いを歌にするな」
かなこ「私からハム取ったら何にも残んないからさ……」
みちる「自分をここまで卑下してるセリフ初めて聞いたわ」
かなこ「じゃあ私に他に何があるって言うの!!」
みちる「あるよ。多分あるよ」
かなこ「じゃあ言ってよ!私のいいところ50個連ねてよ!!」
みちる「女子高生。健康。平均点が取れる。よく飯を食う。生きてる。まだ捕まってない。白鵬より重い。人を刺した事がない。実家に犬を飼ってる。鼻がある。中肉中背。スーファミ持ってる。子供の頃養命酒を」
かなこ「ごめんストップ」
みちる「なんだ?」
かなこ「色々言いたいことはあるけどとりあえず嘘はやめて」
みちる「前科あったっけ」
かなこ「白鵬より重くないもん」
みちる「ああそっちか。ごめんごめん。ほら、私少し盛るから」
かなこ「富士山級に盛ることを少しって言わないから」
みちる「で、結局なんの話してたんだっけ」
かなこ「ハムの話だよハムの。私がハム食べたいの」
みちる「あぁそうか。なんでそんなにハム食べたいんだ?」
かなこ「実は昔さ…………」
みちる「うん」
かなこ「桶狭間の戦いってあったじゃん」
みちる「おい戻りすぎだろ。幼少期の話とかじゃねえのかよ」
かなこ「いやいや私の幼少期って……平成だよ?笑笑」
みちる「何笑ってんだよどこで笑ったんだよ今」
かなこ「みちるにはわかんないと思うけど私たちの時代って大変でさ」
みちる「同級生だろお前」
かなこ「当時日本ではまだ希少だったんだよね」
みちる「そんなことねえよ。あったろ普通に」
かなこ「いやいや、当時初回盤ブルーアイズホワイトドラゴン持ってる人なんてとてもとても」
みちる「ハムの話じゃねえのかよ」
かなこ「ごめんごめんちょっと脱線しちゃったね」
みちる「この会話一度でもレールの上通ってた時間あったか?」
かなこ「まあそんな些細なきっかけから私のハムへの並々ならぬ情熱は生まれたんだよ」
みちる「些細すぎてお前の話のどこにハムが潜んでたかわかんなかったんだけど」
かなこ「情熱……いや、これはもはや執念……怨念……怒り………憎しみ…………悲しみ……」
みちる「ハムにそんなマイナスな感情持ってるやつ初めてみたわ」
かなこ「まあ歓喜と呼ぶのがこの感情を表すのにもっとも近いかもしれない」
みちる「なんでプラスに転じてんだよ。ハムに心揺さぶられすぎだろ」
かなこ「だから一度でいいから食べてみたいんだよハム」
みちる「嘘だろお前」
かなこ「何が?」
みちる「食ったことないのにこんなに語ってたのかハム」
かなこ「だって私創造神だよ?」
みちる「だからなんだよ」
かなこ「想像で喋るのは得意!!!!」
みちる「騒々しいんだよ」




