黒昼夢
長期間開けてすみませんでした。
まだ忙しく、安定して連載できる見通しが立たないのでどうかご了承下さい。
小声でライセに話しかける。
外は小雨。
窓際の椅子からテラスを眺める。
窓には水滴、地面には小さな水たまりが出来ていた。
「龍鳴を取り返すまで俺の攻撃力は無いようなもんだと思ってくれ。だからまずは頼んだ。」
任せとけ、そう言ってライセは席を立つ。
ここで見てるのもなんだか気が引ける気がしてつられて席を立とうとした。
が、その必要はどうやら無かったようだ。
雨雲が覆った薄暗い食堂に青白い光が満ちた。
ライセの手には蒼雷の小球。
振りかぶる。
ライセの目線の先には装甲部隊がシールドと7ミリ口径のサブマシンガンを構えている。
対峙。
放たれた小球は手を離れた瞬間に急加速。
シールドに着弾し、大規模放電が起こる。
光の線はシールドはおろか装甲を通って幾人をも貫き、前線の隊員は全滅した。
「ひゃー……。」
敵だけど、これは同情するよ。
【状態変化】、想像を超えてくるな。
それでもやはり、ライセだけに戦ってもらうのは忍びない。
ふとあることを思い出した。
アレは押収されているか?
【空歪】を纏って装甲部隊の背後にトぶ。
そっと、バレないように、事務室へと向かった。
§§§
食堂のすぐ近くに事務室を見つけた。
ドアが閉まっていて、中には人がいるようだ。
【空歪】の真骨頂はこうした隠密行動に発揮する。
この部屋にはドアがある。
普通は開けるときに変装をしていないとすぐに異変に気づかれ、終わる。
だがドアを開けるという動作をスキップできるので入ったことに気づかれにくい。
入れてもドアの傍にしかスポーン出来ないので入ったらすぐに部屋の構造を確認して隠れられそうな場所にトぼう。
「【空歪】」
§§§
まあなんとか部屋の中のロッカーまで移動することができた。
問題の“アレ”とは、サガラさんから頂いた刀だが……
「あ、普通にあった。」
サイズ的に良い入れ物が無いのか、他の押収物とは違って裸で机に置かれていた。
ガチャ
ドアを開け放ち、即座に刀を手に取る。
(懐かしい、な。)
と、職員と見られる数名が俺がいることに気が付いた。
銃口を向けられている。
「お邪魔してます。まあまあ、そんな物騒なものはしまって。」
刀に手をかける。
羅生流「骸泣」
職員のうち二人は体の上下が泣別れになった。
残すは後一人………だが。
「た、助けて……助けてェッ!」
40代ぐらいの女性職員だ。
同じく骸泣で脳天を二つに割ってあげた。
その方が楽に死ねるだろうから。
「さて、ライセのとこに戻るか。」




