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SILVER SKY - シルヴァー・スカイ -  作者: 梁間 蕭雨
第四部「光陰」
34/35

満たされて

不定期投稿になるのでブックマークよろしくお願いしますm(_ _)m

 ライセの予想は完全に当たり、制御室にいた職員は軽く気絶させた。


 一日ぶりの娑婆の空気は、やはり絶品だった。



 横をふと見ると、ライセの頬を一筋の涙が伝った。




 少し歩くと管理棟が見えた。


 自動ドア付近まで行ってもドアは開かない。



 ピピッ



『認証が不完全。不法侵入の疑いあり。』


 嘘だろ。

 普通にセキュリティ強いじゃねえかよ。




 ビーッ!ビーッ!




 耳をつんざくような、警報音。



「おい、どうする。」



 この程度ならどうにかなる、とライセは深く息を吸った。


 蒼い、閃光。

 迸る雷撃。


 これがーーーーー






「【状態変化(“プラズマ”)】」






 煙を上げて、警備システムは停止した。



 ん?

 物質の状態変化にプラズマなんてあったか?


「おい、それって…」

「アイン、君は物質の第四の状態を知らないのかい?」



 ………おいおい、流石にそれは。

 汎用性も何もかもが強すぎるだろ。


 しかしなんて威力だよ。




 とりあえずひと段落はしたが、警報がなった以上誰かが来るのは目に見えている。



 ドアをぶち破って、中に入る。



「食堂があれば……」

「あ、あれだ。」


 意外にもあっさりと、それは見つかった。



 食のアテ。



 ライセにとっては三ヶ月ぶりのまともな食べ物だ。


 軽やかな鈴の音が鳴り、窓際の二人用の席に座った。



「休んでていいよ。俺は一日しかあそこにいなかったから。なんか注文してくる。」

「ありがとう。君はいい奴だな、アイン。」



 そう言って窓際にライセを残したまま、厨房の注文カウンターに向かった。


 何やら混沌としていたがとりあえず店員を呼んでみる。



「すみませーん、ギヨ麺特盛とポルドック二つずつください。」

「えぇ!?あ、はいすみません了解しました、ギヨトク二丁、ポル二丁入りましたァッ!」



 少し落ち着いて欲しいものだが……


 ちょっと申し訳ないなと思いつつ先に戻った。



 ギヨ麺とは前世でいう担々麺的なもので胡麻と牛乳と隠し味で生クリームなどを入れた甘塩っぱい白いスープが特徴の麺料理だ。

 ポルドックはホットドッグのソーセージを揚げソーセージにした感じの料理だ。


 コイツらは普通に食べるなら体に悪そうな料理だが、高カロリーの食べ物を食べて回復することができる。



 10分が経った頃、料理が届いた。



「さ、食べようぜ。」


 ライセは俺がかけた言葉を気にすることもなく、料理が机についた瞬間にがっつき始めた。


「三ヶ月、辛かっただろう。よく頑張った。」

「ああ。これ食ってお前の大事なものも取り返すぞ。」


 二人とも極度の空腹だったので特盛とはいえすぐに食べ終わった。




 そうして食堂を出ようとすると。


 武装した人間が何人もいて出入口を囲んでいた。




「不審者二名を確認、殲滅に移る。」




 が、俺らは自信に満ちていた。


 それは何故か。






 腹が満ちているから。







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