表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SILVER SKY - シルヴァー・スカイ -  作者: 梁間 蕭雨
第四部「光陰」
32/35

ファーストピース

20時に更新したかった

 壁にぶつかった感覚は無い。


 投げ出されたのは、空中。



 とりあえず、独房からの脱出は成功だ!




 石床に転がった。




「いってぇ、てかここどこだ?」



 太いパイプが無数に通っており、凄い音だ。


 天井が見えないほどの高い壁に左右を囲まれている。



「配管室………それも超巨大な。」



 ここを壊すってのもよぎったが、面倒ごとは極力避けたいので今回は却下。



 この建物の構造がイマイチ理解出来ない。


 果たして同じ階に独房は複数存在するのか。




 それすらも怪しい。




 セメントで塗られた壁の中で一部鉄板が剥き出しの部分を見つけた。



「俺がいたのはあそこだな。」



 他にも同様に鉄板が剥き出ている場所が無いか見渡してみる。





 よく見ると縦にズラっと無数の鉄板が並んでいる。 


 独房はそれぞれ上下に配置されているんだな。



 今からやることはこうだ。


 はじめに配管を使って上に登っていく。


 一つ上の鉄板に届いたら声をかけてみる。


 00092が見つかり次第どうにか独房から出し、一緒に脱獄する。



 鉄板が剥き出しになっているのはおそらく独房のメンテナンス用で、内側からはビクともしなかったがネジ6本緩めるだけで外側からは簡単に開いた。




 なぜ00092を探すのか。


 それは単純にこの施設に混沌をプレゼントしてやりたいだけ。


 俺を無許可に薄暗い部屋にぶち込んでドロッドロのまずい飯を食わせたんだからな。






 そして、地道な作業がスタートする。



 §§§



 カンッカンッ


 梯子を登る。



 これで、65回目。



 さすが久遠の塔とでもいうべきか。

 どこまでも上に壁が続いている。


 2メートル半ぐらいの高さの独房が今までに64個も並んでいたということだ。



 もう200メートルも登ってるのか。



 さすがに疲れた………




 65回目、鉄板をノックする。


「00092か?」




 また、返事はないか。




「……誰だ。」


 キタ。


 やはりチャンスは唐突なんだ。



「00092を探している。俺は00684だ。」



 頼む、00092であってくれ…………



「俺は蒼喪徒蕾瀬、ライセ・アオモトだ。ここでは00092と呼ばれている。」



 ッシャーーーーー!





 待て待て、喜びは全てが終わってから。


 落ち着け、落ち着け。



「今そこから出してやる。要件はそのあとだ。」



 鉄板を外す。



 そこにいたのは目を覆った長身の男性がいた。


 髪の色は白みがかった青。


 どれぐらいの期間ここにいたのかは分からないが、ひどく痩せている。





「俺に力を貸してくれ、ライセ。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ