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SILVER SKY - シルヴァー・スカイ -  作者: 梁間 蕭雨
第四部「光陰」
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閃光

書き溜めがあるのでもう一日二日は連投できます汗

 この数日で何回気を失うのだろうか。



 そんなことを考えている俺は、独房の中にいた。


 理由は皆目見当もつかないが、ここは討伐者団の保有する収容所であるということは分かっている。


 ますます謎が深まる、討伐者団の存在。

 キョウの両親はこの組織に元々身を置いていたというのだから驚きだ。


 この独房は酷い作りで、広さは大体二畳ほど。

 小さな窓が一つあり、四方は鉄の壁で囲まれている。

 鉄格子ですら無い、閉鎖的な空間。




 目が覚めたらここにいた。



 キョウにも両親にも、迷惑をかけてばかりだ。



 薄暗い部屋で仰向けに寝転ぶ。



「これから、何をされるんだ…………」



 そう、何も伝えられずにただ連行されてきただけだ。


 こんな刑務所みたいなところにぶち込まれるようなことはしてない筈だ。



 だからこそ、この先の予想が出来ずに漠然とした恐怖だけが身を包むのだ。






 カツ、カツ、


 足音。


「いやぁ、まさかこの最高収監施設”久遠の塔”に00638が来るとは思わなかったなぁ。」

「ああ、あの龍人か。」


 警備員か。



 久遠の塔……?

 龍人って俺のことか?



 更に聞き耳を立てる。


「なんでも久遠の塔で保有している00092に並ぶ戦力らしいぜ。」

「まじか(笑)それはヤバいな。」



 00092か。



 おそらく俺と同様に収監された実力者なのであろう。

 収監における条件は知らないが。












 探すか。


 そいつを連れて脱獄してやるよ。



 §§§





 久遠の塔での一日は、人権が度外視された酷いものだった。



 飯は一日一食、独房の天井にある直径五センチほどの穴から流動食がボタボタと流れ落ちてくる。



 控えめに言って最悪だ。



 でも餓死は出来ないのでありがたく頂くことにした。


 真下の床は錆びており、そこに落ちてしまった食べ物は途轍もなく鉄臭くなった。


 何回も吐きそうになるのを堪えて一日目は完食した。




「まずこの独房から出なきゃいかんのよな。」




空歪(ノイズ)】を使っても周りは鉄壁で出ることはできない。


空歪刃(ノイズ・ブレイド)】のような半ばスキルのバグを応用した強制モーションスキップが使えるかと思ったが鉄の壁を全身が通り抜けることはできないのか、何も変化はなかった。



「壁が薄い箇所があれば。」




 あるいは。


 壁が薄いところがないか、叩いて探してみる。




 §§§




 コンコン


 コンコン



 早くも3時間ほどが経過した。


 くまなく壁を叩いていく。



 コンコン


 ボンボン



 お?



 ボンボン



 ここだけ鉄板だ。

 割と薄い。


 部屋の隅まで下がる。



 強制モーションスキップが使えるかもしれない。


 壁が薄くなっているところ目掛けて走る。



 水泳の飛び込みのように、ダイブ!






「【空歪(ノイズ)】ッ!」







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