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SILVER SKY - シルヴァー・スカイ -  作者: 梁間 蕭雨
第四部「光陰」
30/35

RECOLLECTION

「で、俺はなぜここに?」



 黒龍は首を下げ、俺に目線を合わせた。



 めっちゃ近い。



 怖い。



「龍鳴が奪うのは私の力のほんの一部だ。だが、君は私の力の殆どを自らのものにしようとしている。」




 してないんだが………




「君は私との適合があまりに強いようだ。その為に龍鳴を介して君の魂と私の力が結合しようとしている。」



 そしてさらに顔を近づけた。



 鼻が触れそうだ………



 怖い。



「だから、君の魂をここに呼び寄せた。」



 後退りをしたがる心を抑え、しっかりと立つ。


「俺をどうするつもりだ?」



 すると黒龍は笑った。

 至近距離で笑われることほど怖いものはない。


「いいか?コレは審査だ。私の力を使うに値するかどうかのな。」


 が、もういい。


 黒龍はそう言って、顔を離した。



「逸材よ。私は君を認める。」



 そういうと、俺の体を全能感が満たした。


 皮膚は黒い鱗で覆われている。

 鱗の間からは緑色の光が漏れ出ている。




『コレハ……』




 ん?


 なんだこの声。


 俺の声とは到底思えない、詰まった声。


「ハハハッ、上出来だ。上手く行ってないのは声だけだな。」


 黒龍は先程の巨体とは似ても似つかない、2メートルぐらいの大きさになっていた。




 そして俺に背を向け、歩き出した。



「人間に戻りたければ“リュカラ”と言え。龍になりたいなら“リュカ”とな。」


 おい、ちょっと待て!


 そう言いたかったが、声が詰まって上手く出ない。



 咳払いをしていると、黒龍は翼を広げた。



「またな。」


 そう言い残すと優雅に飛び立っていった。



 目の前の景色は瓦解していく。



 黒く燃え滾る世界は、徐々に白んでゆくーーーーー




 §§§




 戻ってきた、か。



 龍のような肢体になっている。

 絶大な力の流れがある。


 と。


「見つけたぞ。今日こそ仕留めてやる!」



 今日()()



 あたかも前にも会ったことのあるような口ぶりだ。



 この国でこの体になるのは今日が初めてなはずだが。



『ナンノ、コトダ』


 剣先を向けられる。


 臨戦体制に入っている。



「貴様は私を知らないだろうがな……………私は討伐者団第三小隊長、オーフだ。」

『…』



 まっじで知らん。


 誰?



 不毛な会話を続けていると、急に腹から血が込み上げてきた。

 おそらく、まだ適合しきれてなかったか。

 絶大な力に蝕まれてしまったようだ。



 血塊をはくと、力が抜け、片膝をつく。


 鱗も剥がれて、リュカラを唱える前に変身が強制解除された。



「すげえな、上の計算通りだ。」



 クッソ、なんだこの小娘。

 負けたわけではないのに、敗北を感じる屈辱は。


 小娘は手元の無線を通して、上司と連絡をとっているようだ。



空歪(ノイズ)】で離脱しようとも考えたが、固有スキル発動のためのエネルギーが全て龍人態に奪われたようだ。


 少しも砂嵐が出てこなかった。



 どうしよう、このままじゃキョウにまた心配をかける。




 そんな思いをよそに、小娘は俺に手錠を掛けた。






「これから貴様を討伐者団本部の収容棟に輸送する。」







アイデアを出しっぱにしておくといつの間にかフェードアウトしてしまいますよね……(泣)今週は消えたアイデアを取り戻すこととの戦いでした。皆さんはしっかりメモするなど忘れずに。

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