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SILVER SKY - シルヴァー・スカイ -  作者: 梁間 蕭雨
第三部「東征」
27/35

廃(ハイ)になる

第三部、これにて完結です。お付き合いいただきありがとうございました。第四部開始まで一日か二日更新をお休みさせていただきますのでご理解ください。



 数分前。



「劇刀?」

「私はこの呪われた刀と共に戦い続け、()()()()()()。」


 だから体中に刀が刺さっていても気に留めていないのか。



 ちなみに、サガラさんは先程の俺の戦いぶりをみて、今は任せると戦線を脱した。



「痛覚が無いことをさぞ自慢げに話しているが、そんなものあっても無くても一緒だろ。」



空歪(ノイズ)】で急接近。



 羅生流「棄賽(きさい)」でアメウラの腕を撥ね飛ばす。




 今なら、殺れる。

 アメウラの首に光刃が迫る。





 と、視界が明滅する。


 膝が地面に落ちる。


「クフッ」


「おやぁ?どうした?随分と速いと思ったら、拍子抜けだなあ。」



 油断した。



 また龍鳴に命を喰われた。



 光の刃は尚も輝き続け、命を喰らい続けるが。


 意識が朦朧として、寝ろの一言も出ない。




 視界が黒一色になる。






 ドサッ


「敵の足元で気絶とは………なんとも舐められたものだ。私は君に片腕を持っていかれた、が私は両腕を持っていってあげよう。」



 アメウラが刀を振りかぶりーーーーーー








 血飛沫と共に消滅した。



 地面に倒れ込んでいたアインが唐突に立ち上がる。


 そして、先程までアインだったものは。




 異様な風貌を遂げていた。



 隆々とした肉体に、漆黒の肌。


 真っ白で長い立髪に、緑色に光る眼。


 青い蒸気が体から噴き出ている。


 荒い息。



 その姿の変貌を、小型ドローンは捉えていた。



 §§§



「来ました。識別番号00638、龍鳴適合者が形態変化を起こしています。」

「ほう?見せてみろ。」



 討伐者団、管制塔。


 幾人の大人が巨大モニターを見て騒然としている。


 小型ドローンを通して、アインはこのように監視されていたのだ。



「まさか、あんな雑な試験でこのような逸材が見つかるとはな。」

「ホントですね(笑)。しかし………なんですかコレ。」



 隠された“龍鳴”の能力。




 それは。




「適合者が一定時間使うことで得られる身体的変化。」

「コレは………龍人、とでも言いましょうか。」



 龍人。


 その名に相応しく、アインの顔は龍のように鱗で覆われ、大きく口が突き出ていた。


 長い尻尾もある。


「また、学会が大騒ぎしそうですねぇ。」



 §§§



 逃げろ。



 たとえアインでも、今のアレに知性を感じない。



 理の外にいる、バケモノだ。



 認識されたら終わり。




 そう、終わる。




 そのレベルで感じる命の危機だ。







 が、体中が鳴らしていた大爆音の危険信号は突如止んだ。


 みるみるうちに元のアインの姿に戻り、その場に前のめりに倒れ込んだのだ。



 冷や汗のブレーキが壊れたように汗が止まらない。


 安堵からか、全身の力が抜けて立てない。



「ヒュー、ヒュー、」



 息の仕方も忘れた。


 とにかく、命日は今日では無いことは確かだ。






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