閑話:食の移ろい(前編)
約束の差し込み章です。
休憩回なのでパパッと楽しく読んでください。
飛行機にて。
搭乗10分後の会話。
「ジパニスまで12時間もかかんの!?」
「今更かよ。ほぼ地球の裏側だぞ。」
「ロマンあるな。」
と、CAが姿を現した。
「ビーフとチキン、どちらに致しますか?」
コレが、噂に聞くビーフorチキン問題か。
あまり悩むのも迷惑だろう。
「チキン一択っすね!」
キョウが答えた。
「じゃ、ビーフで。」
敢えて逆を行く。
「チキンとビーフ、お一つずつですね。かしこまりました。」
CAはすぐに次の客席の対応は回った。
キョウは少し不満気だ。
「どうした?」
「チキンの方が筋肉つくだろ。」
ハッ。
何だコイツ、おもしろ。
「それ大事か?」
「チキンを笑うものはチキンに泣くって昔から言うだろ。」
「別に笑ってねえよ。」
§§§
料理が到着した。
「ほら、チキン上手い…………うぅ」
すごく羨ましそうにビーフを見ている。
「食べたいんだろ?」
「卑怯だ…」
「ほら、ちょっとやるよ。」
バクン
すっげえ勢いで食べるやんコイツ。
キョウってもっとクール系なんじゃないの?
まあ面白いから良いけど。
「おまえのもちょっとくれよ。」
「えー、いいよ。」
イヤイヤだな!
パク
「うん、旨「だろ!」い。」
何今の。
スッゴイ食い気味に。
§§§
キョウと長い時間話すことはこの日が初めてだが、新しい一面が見えた。
天然だから話してて飽きない。
恋バナやらゲームやらをしてるといつのまにかジパニスに到着していた。
短い半日だった。




