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SILVER SKY - シルヴァー・スカイ -  作者: 梁間 蕭雨
第二部「深化」
12/35

疑念と適合

更新を忘れていました…

本日三話投稿します!

 多分、だが。


 コレは仮説だ。


 適合しない者に対して龍鳴は無差別に起動する。


 それは命の消費を同時に意味する。


 簡潔に言うと、命を犠牲に起動し、それは強制的に起こると言うことだ。


 だが、俺は適合した。


 不本意だが、死ぬよりはマシだ。


 クラスでこれ以上人を失ってはならない。



 §§§



「あのー、ということは?」

「差し上げます。」

「はい?」


 まあいい。


 とりあえず貰って帰ることにした。


 メアドだけ役員と交換して。


 帰りに、アトラクションに寄ってみることにした。


 バスに乗って。



 §§§



 受付を通って、フィールドに足を踏み入れる。


 浅層域(サーフェス)は【空歪(ノイズ)】を使ってトばした。


 実験相手として、禁罪者リディーマー・プライムを探した。


 ガサッ


「起きろ」


 周囲を見渡す。


 木々が騒めく。


「アイン君。私だ。」

「ああ。」


 なんだ。


「ツヴァイクさんか。」

「君、まさか適合したのか。」

「らしいですね。」


 すると、強い殺気が肌を刺した。


「ソレがあるなら、私の手助けは必要ないかな。」


 木々の陰から禁罪者リディーマー・プライムが現れる。


 向き直って、対峙する。


 白い肌の、青い筋が煌々と輝き始める。


 周辺の木々や草は枯れる。


 ドシュッ!


「生命を枯らす、コレも罪だな。」


 龍鳴を、一振り。


 禁罪者リディーマー・プライムが放った命の青い光球は、あえなく散った。


(これが……なんて出力だ。)


 何気に贖罪者(リディーマー)らの技を見るのは初めてだが、まあ前の俺ならここらで御臨終だったことだろう。


 龍鳴、コイツの出力は異質なまでに()()()()


「アイン君、素晴らしいね。」

「まあ大方僕の力では無いですが。」


 すると、すぐさま上の方で音がした。


 上空で【空歪(ノイズ)】を発生させる。


 数秒後、目の前に砂嵐と共に禁罪者リディーマー・プライムが現れた。


 龍は鳴くーーーーーー



 §§§



 アトラクションに入って数時間が経った。


 何体も、倒した。


 その度に龍の咆哮は光の弧を描いた。


 光の刃は未だに煌々と輝きを放っている。


(エネルギー切れとか、ないのか?)


 途中でツヴァイクは仕事があるから、と残念そうに仕事場に戻って行った。


「どうやって解除させればいいんだろ。寝ろ、とか?」


 と、光は収束した。


(これか。寝ろでいいのか。)


 手の中の龍鳴を見つめる。


 ほんとに、何なんだこれは。



 §§§



 どこかの、会議室のような場所。


「いやぁ、まさか本当に適合者がいるなんて、ね。」

「驚きましたよ。」


 何人かの大人がテーブルを囲んで話している。


「アレが()()()()()()()()時は学会が騒然としましたよね。」

「まあ、我が社の月面都市計画の副産物ですがね。」

「いずれにせよ、アレは何らかの古代戦争の残り香だ。もしやすると贖罪者(リディーマー)の研究にも役立つかもしれん。」


 研究者やら取締役やらが饒舌に議論を進めている。



「「「「ま、様子見だな。」」」」




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