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SILVER SKY - シルヴァー・スカイ -  作者: 梁間 蕭雨
第二部「深化」
10/35

仮説

遅れました。申し訳ございませんっ!!

 討伐者団といったらキョウのお父さんだ。


 この間アトラクションに行った時、キョウのお父さんに会った。


 そこで元討伐者団所属だった的なことを言っていた気がする。


 チラシの写真を撮り、家に帰る。


「ただいま。」


 台所では肉を焼く音が聞こえる。


 玄関で靴を脱ぎ、台所まで歩いていく。


「お母さん。」

「ひゃっ!?」


 そんな驚かれるとこっちまでびっくりするんだけど。


「ただいま。今日のごはんは?」

「ハンバーグよ。」


 あ、そうと返し、手を洗う。


 そのまま二階に登っていき、コンピュータの電源を入れた。


 カタカタ


 検索欄には“討伐者団”と打ち込まれた。


 検索結果は、


『討伐者団』

 出典:討伐者団公式HP


 〜〜〜〜



 上記略



 贖罪者(リディーマー)専門討伐機関兼研究機関である。


 討伐にあたって当機関では様々な武器を開発しておりーーー



 〜〜〜〜


「これだ。」


 贖罪者(リディーマー)の討伐の為に武器開発に力を入れている。


 あのチラシはそういった開発過程での治験のようなもの、もしくは宣伝を含めた実験を示しているのではないか。


「適合者試験」は2日後に予定されている。

 平日なので、学校は公欠扱いで休むことになる。



 そして。


 なぜ行くことを選んだか。

 なぜ一人で行くのか。



 それは自分の()()()()()()に起因する。


 思い返せば、いつもキョウのスキルに頼ってばかりだった。



 これからは。


 自分一人でも戦えるような、一人で戦わないにしても、それ相応の余裕はないとダメだと。


 最近はそういった思いが強くなってきた。


 しかもこの試験は「贖罪者(リディーマー)討伐に特化した」討伐者団主催ときた。



 条件は揃った。

 あとは適合さえ出来れば……


「アインー、ご飯食べましょー!」

「はーい」



 §§§



 2日後


 市民会館前。



(昨日電話して日程を聞いた。時間は間違っていないはずだ。)


 誰か来ないか待っていると、屈強な男やら、やたらと筋肉質な男やら、準備体操をしている女やらが来た。


「君も、試験の参加者かい?」


 上から声がした。


 見ると。


「うおっ!あ、はい。」

「小さいな。ま、いい。フィジカルと適応率が関係あるとは限らないからな。」



 感じたのは、圧倒的な場違い感。


(合ってる……よね?)


 身一つできたことを内心後悔しながらも、集合場所の大ホールに向かうことにした。



 §§§



「みなさん!よく、お集まり頂きました。進行を務めさせていただく、イルヲムと申します!」



 よく通る声の、細身の男性だ。



「本日は、()()()()「龍鳴」についての説明と、適応試験を行っていきたいと思います!」



いいねだけでも!!

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