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第十三話 天空の反逆者

 微笑ましくリコの頭を撫でるシャイニーの横で、男一人ファイアは沈んだ表情で空を見始めていた。

 故郷が恋しいとかそういう訳ではなく何か『強い力』が天高くから接近している。感じている。

 彼自信よく知ってる魔力、覇気だ。騎士姫と謳われるあの姫君がなぜかこちらに向かって接近中。

 と考えてる内、接近中ではなく既に接近されていたのだ。チョップする手がすぐファイアの首筋まで迫っていた所リコが半泣きで姫君、リップルの手首に電撃を浴びせる。咄嗟に出した魔法なので威力はかなり少ない。


「姫君。お前どういうつもりだ」

「こちらのセリフよ。なぜ地上にいて地上の者と仲良くしている」


 状況を一人理解していないシャイニーは首を何度も振っては周囲を確認する。散乱していたガラクタの姿は微塵もなくあちこち山の岩肌は砕け、つまりは二人が音も立てず戦闘を繰り広げていたのである。


「わらわから一つ提案する。今すぐその被害妄想をやめろ」

「遍く地上に住む者は敵。敵と仲良くするのは罪なの」


⭐︎⭐︎


 思い返せば数年前。友人のソルと修行をしていた。あの頃は頑張ってスカイスペースを護ろうと誓い合った。

 お互いのフォースの魔法を高め合い切磋琢磨する1年で、二人とも騎士団でトップのワンツーを飾るくらいだった。しかし。


「地上の国を滅ぼすの。それがこの国を守る方法、と考えているわ」


 書斎で書き物をしながら視線も合わせずにソルとファイアに言い放つ。

 激怒したソルはそのまま乱暴に扉を開け飛び出て、残されては呆然と立ち尽くす。


「俺は騎士団を抜けます」

「……また誘うから」


 あれからソルは誰とも連携を取ろうとしない、ロクに支持も聞かない人へと変貌してしまい、ファイアも引きこもって趣味と最低限の生活をするだけの市民に変わってしまう。

 確かに彼らもスカイスペースという国、住民は好きだ。だが姫君の考えは過剰すぎる。ずっと脳裏に刻まれて悩んではフラッシュバックもよくしていた。

 そのまま適当な時が刻まれてしまったと、後悔も絶えない。


⭐︎⭐︎



「力を貸せ! ファイアとシャイニー! 自分達で倒すのじゃ!」

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