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第十一話 島へ

 特訓するしないの返答を待たずファイアに手を引かれ、庭で魔法の講習会が始まろうとしていた。

 彼自身気を遣えないかと言われるとさほどそうでもないが、シャイニーが思い悩んでいたのはよく知っていたのもありここで黙ってはいられないと思う。

 開きっぱなしの玄関の扉からひょこっと覗いているレットフルの目は相変わらず輝いた目をしていた。


「フォースの魔法は、心の底で思った物が出るんだ! それを理解してるソルのやつはその性質を利用して様々な魔法を臨機応変に出している!」

「そう、なの? 知らなかった。なんで教えてくれなかったんだろう」

「あいつはちょっと大人しいからな! とにかく、どんな魔法を使いたいかオレに教えてくれ」


 眉を潜めて考え込む。

 兄やリップル姫を助けれるような攻撃力? それとも、回復系の役割をする事だろうか。

 迷ってる内は甘いと思いつつも、手当たり次第に普段出している光の魔法に攻撃力をつけようとその辺の樹木に放ってみる。

 そよ風のようにさらりとすり抜け、弱々しくも光は消え去った。


「ま、ゆっくり考えるがいいぜ」


 玄関の影からひょこっと出てきたレットフルは地図を片手にファイア達に寄ってきて、海を挟んだ離島を指す。


「これ。神秘の島って言うんだけど、守り神みたいな女の子がいるんだよ」

「みたいな……?」


 曖昧な紹介に何も考えず言ってしまったが、気にかかる雰囲気も感じていた。神秘とか守り神みたいなというミステリアスな島。

 そして島を紹介した動機も不明であるが、行ってみれば分かるだろう。

 よし! と鼻息を荒らしたファイアは行こうぜ! と言いまたしてもシャイニーの手を掴み無鉄砲にも飛翔の魔法を使い飛び出す。


「ま、自分も空の民なんだけどね」


 どうやら数々のワケアリのようだ。

 希望だらけの彼らを見送ってから大人しく小屋へ。




 木々が生い茂る森を越え水平線が見え、奥には電撃の細い柱が無数に立つ神秘の島がすぐそこにあった。

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