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罰を与えた罪で逮捕

「こんなことするなんて、許せない」


 某事件の容疑者が逮捕されるニュースを知って、彼は憤った。


 彼は絶対に悪を許さない人柄だった。人が悪事をしているのを見つけると、すぐその場でその人に罰を加えた。

 駅で何度も大声でくしゃみする会社員に対して怒鳴りつけたり、店で万引きをした老人に対して殴りつけたりした。

 例え相手が友達だろうが訳ありの弱者だろうが、事情を聞き入れることはなく、容赦なく罰を加えた。


 彼はそんな自分を、正義の味方だと思い込んでいた。自分はあいつらとは違う、絶対に悪いことをしない、と信じていた。


 ところがある日、彼は逮捕された。


「なんで俺が逮捕されるんだ、俺は何も悪いことをしていない、正義の味方だ」


 彼は警察に抗議した。しかし彼は、自分でも気づかないうちに重大な過ちを犯していた。それは、彼の無知と傲慢が原因だった。


 彼は、独断で人々に罰を与えた罪で逮捕された。



おわり

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