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実は・・・

部屋に着きドアを開け、ベッドに腰を下ろす。

杏奈ちゃんは気まずそうに、


「ここで、あってる?」


と言った。


「着いてきてくれてありがとう。あの、お礼にこれどうぞ。」


カバンの中から持ってきた個包装のお菓子をいくつか渡す。


「いえいえ。こちらこそお菓子ありがとう。」


なんか、、杏奈ちゃんいい子じゃない?

いや、でも、こうやって弱ってるとこを上手くつつくのがこの子の戦法か?


「あの、」

杏奈ちゃんが意を決したように私に向かって話しかける。


「あのね、前からゆめちゃんには話した方が良いかとは思ってたけど、余計なことかなと思って話せてないことがあって。」


まあ、杏奈ちゃんと私はほとんど接点も無かったから話す機会とかないよね。と思いながら、杏奈ちゃんを見つめる。


「実は、れおくんに前から声かけられてて...。私はゆめちゃんと付き合ってるの知ってたから流してたんだけど、

ちょっと、その、しつこくて!」


れおの浮気の告発ね。うん。で?

そのれおにフラれた女に何が言いたい?喧嘩か?売るなら買うよ?

つい勘繰ってしまう。


「このタイミングでこんなこと、言うべきじゃないって分かってはいるんだけど、」


私は黙って聞く。


「私!ゆめちゃんが大好きなの!」


「・・・え?」

ちょっと予想外の告白にびっくりしちゃった。


「あ、えと、恋愛感情ではなくて、憧れの意味が強いんだけど、その。。」


杏奈ちゃんは顔を赤くする。

立っている杏奈ちゃんとベッドに座る私。

杏奈ちゃんは恥ずかしくて俯きかけたけど、逆に目が合うと思ったのか顔を逸らす。


「えーーと、とりあえず!

もし杏奈ちゃんに時間があれば一旦、私と話を整理しない?」

残り3話です。

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