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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

高校生のフツメンの俺と美少女の彼女と送るクリスマス

作者: 阿川竜一

GREEのコミュニティ『あなたは携帯小説を書きますか?』とpixivにも投稿しております。


 いきなりだが、自己紹介をする。俺の名前は『森山エイジ』。普通の高校生。顔はフツメン。ヲタクだ。でもそんな俺には超絶!空前絶後のかわいい彼女がいる!


朱里:エイジ君♪


俺の彼女は『観月朱里』。女子校に通っている。高校が違う俺達の出会いは…。


大牟田:『ワシはな。こんな顔だからモテないんじゃ。だから女子校があるこの場所に引っ越した。そして、朱里ちゃんの挨拶するときの顔が眩しかった。ワシは恋しちゃったんじゃ!お前が好きなんじゃぁぁぁ!好きな女に「キャー」とキイロイコエを聞きたいんじゃぁぁぁ!』


俺が学校から帰る途中で『大牟田厚』という男にストーカーされていた朱里を助けたことだった。


エイジ:『あんなことあってから言うのも良くないかもしれないけど…これからは観月さんの本当の彼氏で居させてくれませんか?俺…。観月さんが好きです!付き合ってください!』


大牟田は警察に逮捕され、偽装カップルが終わってしまうから俺は意を決して朱里に告白した。


朱里:『はい!私も森山君の事が好き!今まで何度も助けてもらって…まるでヒーローみたいでカッコ良かった!私を本当の彼女にしてください!』


こうして、俺は朱里と付き合うこととなったのだった。もう俺うれしゅーて。


 俺と朱里が交際を始め、ついに差し掛かったクリスマス。「クリスマス」だ!大事なことだから二度言わせてもらう。クリスマスはリア充の日…。作者は非リアで仕事ばかり…。そして、俺も去年までは無縁ともいえる日だったのだが…。


朱里:もうすぐクリスマスだね。


エイジ:ああ…。まあ…俺には無縁だけど…。


俺はため息をつくと朱里はヒョイと顔を向け。


朱里:今年は無縁じゃないんじゃない?


エイジ:えっ?


朱里:だって私がいるじゃない。それとも私と一緒に過ごすのはイヤ?


うわぁ…。やめてくれ…。その破壊力抜群の上目遣い!こんなの断れるワケない!


エイジ:イヤなワケない!俺だって朱里と一緒に過ごしたいに決まっているだろ!


朱里:よかった。じゃあ、クリスマスの日にデートしようか。


こうして、俺はクリスマスの日に朱里とデートすることになった。今まで非リアだった俺だが、今年の俺には彼女がいる。ここは男らしくカッコよく決めて朱里を喜ばせてあげたいな。



 クリスマスの前日。俺は悩みに悩む。


昌樹:それで?俺のとこ来たのか?えっちゃん。


俺は親友『橋本昌樹』を頼っていた。彼とはアキバで知り合い、一緒にプリ●●●のグッズを探したり、一緒にゲーセンで遊んだりする程仲良しになっていった。


エイジ:だって…まっちゃんは俺よりも前に彼女いるだろ?それで先輩としてクリスマスについてお訪ねしようかと…。


まっちゃんこと昌樹には彼女がいる。しかも年上らしい。そこで俺は恋愛の先輩としてクリスマスデートについてのアドバイスをもらおうと思っていたのだ。


昌樹:無理にカッコつけようなんて思わない方がいい。君はいつも彼女を喜ばせようと努力を続けているんだから今まで通り堂々としていればいいんじゃないか?


エイジ:そうか…。だよな!ありがとう。まっちゃん。


昌樹:おっと!俺はもう時間だ!今度は氷●ルイの役なんだよ。


エイジ:そうか。仕事頑張ってくれよ。


俺は昌樹に感謝し、いよいよクリスマス当日へと差し掛かった。



 クリスマス当日。俺は昌樹のアドバイスで服装に気を遣い、色々と店を下調べしておいたし、早めに寝て身だしなみも整え、いつものように朱里の家の前まで彼女を迎えに行く。


朱里:お待たせ。エイジ君。


エイジ:今来たとこだ。朱里。メリークリスマス。


朱里:メリークリスマス。エイジ君。


ヤバい!朱里…。かわいい…。スッキー!俺は照れながら朱里と一緒にメインとする場所へと向かった。メインの場所。そこは人通りも多く、店も多く、イルミネーションが華やかな街だ。


朱里:うわぁ…。凄い…。


街は当然、家族連れやカップルで賑わっている。今までの俺には無縁だったが、今年は違う。俺は朱里と出会い、今はその仲間入りも果たしている。


朱里:エイジ君?


エイジ:ああ。朱里と会えて良かったなって思って。


朱里:私もだよ。エイジ君。あのとき…。


そのときだった!


エイジ:危ない!


朱里:キャッ!


突然!車が猛スピードで走りだし、俺は朱里を抱き寄せて回避した。危ないところだった…。


朱里:エイジ君!服…。


うわぁ…。せっかく昌樹のアドバイスでコーデしてきた服がびしょ濡れとなってしまった…。それにしてもあの車…。ワザとこっちに向かって突っ込んできたようにも思えた…。俺がとっさに動かなかったら朱里が…。


朱里:ごめんね…。私のせいで…。


エイジ:お前のせいじゃない。怪我とかしてないか?


朱里:大丈夫。それよりも早くエイジ君の服をなんとかしないと…。風邪ひいちゃう!そうだ!


エイジ:朱里!?


朱里は俺の手を引いて走り出す。そして、俺達は服屋に着き、朱里は俺に白のトレーナーと黒のレザージャケット、ジーパンをコーデしてくれ、お金は2人で割り勘して俺はその服を買って着替えた。カッコ悪いな…。女の子に服を決めてもらっちゃうとか…。


エイジ:すまないな。朱里。


朱里:ううん。エイジ君…。カッコイイ…。スッキー!


うをっ!朱里が俺に引っ付いてくる。よし!気持ちを切り替えよう。今度は俺が彼女をエスコートしなくちゃな。


 次の予定は朱里と一緒にプラネタリウム…のはずだったが…事前に買ったチケットはさっきの車のせいで服と一緒にびしょ濡れとなってしまい…紙くずとなってしまった…。さらには…オシャレな感じのカフェが閉店といった災難続きで俺は自分の恰好悪さに気分がどんよりとしてしまう…。


朱里:エイジ君…。大丈夫?


エイジ:すまない…。カッコ悪いよな…。俺…。今日は朱里に喜んでほしくて色々と考えてきたはずだったのに…。


朱里:私は大丈夫だよ。エイジ君と一緒なら…。


落胆している俺を朱里が励ましてくれる…。それが尚カッコ悪いと感じていると…。


A:だーからー!俺が英語話せるワケないじゃん⁉アンダースターン!?


B:あっち行けって!


アイツらは…俺の元友達の『A』と『B』。何故元友達かというと、俺達はかつてヲタク友達だったのだが、俺が朱里と出会って交際したことでリア充となった途端に2人は俺を絶交したのだ。絶交したにもかかわらずアイツらは俺に朱里の事や朱里の友達のことを聞きたがってくる。もちろん俺は拒否し続けているが。


朱里:あの女の人…。外人の人かな?困っているみたい。ちょっと行ってくるね。


エイジ:朱里!?


朱里は駆け出していき、AとBのところにいる外国人女性の元へと駆け寄る。どうやら女性は英語で2人に何かを聞きたがっているようだが、アイツらはうっとうしそうな態度をとっている。確かに英語はわからなくて困る気持ちはわかるが…。すると…。


朱里:『それならあちらの道になります。』


なんと!朱里は綺麗な声で英語をスラスラと話している!凄い…。カッコイイ…。それに比べて俺は…。


A:なあ?B。あの子…。


B:ああ。えっちゃんの彼女だよな?かわいいな。よし!声掛けよう!


A:ああ。俺らと一緒に…。


マズい!アイツら…。朱里に絡もうとしている!俺はすかさず駆け出した。


エイジ:朱里。


朱里:エイジ君。


俺は朱里に声をかけるフリして奴らから朱里を守る体勢に入る。


A:えっちゃん!?


B:い…いたんだ…。偶然…。


奴らは俺の登場にうろたえている。


朱里:エイジ君の友達?


エイジ:元な。


A:は…はじめまして。えっちゃんの友達の…。


朱里:エイジ君にヒドイ扱いしたんだよね?


B:そ…それは…。


朱里は顔は笑ってるけど心は笑っていない表情を奴らに向ける。俺が学校でボッチになってしまった理由を彼女は知っている。


朱里:貴方達みたいな人達がエイジ君の友達じゃなくなって良かったです。だっていくら外国人で英語がわからないからといってぞんざいに扱っているのも見ましたから。


朱里…。なんだか今日は朱里が頼りに見える…。前よりも逞しくなってきたよな…。俺の彼女。AとBは朱里に威圧されて言葉を失っている。朱里は女性の方を向き直し。


朱里:『よろしければそこまで案内しましょうか?』


女性:『本当ですか!?是非お願いシマース。』


朱里:ごめんね。エイジ君。ちょっといいかな?案内したいんだけど…。


エイジ:ああ。ボディーガードくらいは。


俺と朱里は女性を目的の場所まで案内することに。AとBは後ろでわなわな震えているようだったが。



 俺と朱里は外国人女性を目的地まで案内してあげることにし、もうすぐ着きそうになった瞬間!


オームダン:『探したぞ~!セイラ。』


エイジ:どちら様ですか?


女性:『オームダン!?』


謎の外国人の男が現れ、女性は震えている。朱里は女性に英語で質問をする。女性の名前は『セイラ』。男の名前は『オームダン』。なんか聞き覚えあるよな名前だが…。セイラとオームダンは数か月前まで交際していたらしいが、オームダンはセイラ以外の女性からも「キイロイコエ」を欲しがり、セイラは彼と別れて日本に移り住んできたらしいが、オームダンは未だにセイラにストーカーしているらしい。


朱里:ねえ。エイジ君…。私…他人事に思えないんだけど…。


朱里はセイラを助けたいと思っているようだ。そうだ!俺達が初めて会ったときに朱里はストーカーされていたんだったな…。しかも…オームダンと似たような名前と「キイロイコエ」の男にな!


エイジ:朱里!その人と一緒に下がっていろ!


俺は朱里とセイラを下がらせる。


オームダン:『なんだ?お前?ガキが域ってんじゃないぞオォォォ!』


英語だからオームダンが何言っているかはわからないけど俺を挑発しているのは確かだ。すると…!


エイジ&朱里:!?


オームダンは近くに止めてあった車に乗ってエンジンをかけ始める。間違いない!あの車はさっき俺達に向かって突っ込んできた車だ。


オームダン:『ヒューマンがカーなんかにWinできるわけねぇ!そっちの女のさっきの「キャッ」は最高じゃったぞ!』


許せない!さっき俺が動かなかったら朱里に危害が及んでいたかもしれない!


エイジ:朱里!その人連れて俺から離れろ!


朱里:エイジ君!?


エイジ:早くしろ!


俺は声を高め、朱里とセイラを離れさせた。


オームダン:『キイロイコエ!聞きたいんじゃぁぁぁ!』


オームダンは喚きながら車を走らせ、俺に向かってくる。飛び乗るしかない!俺はスタントマンではないタダのヲタク。イチかバチかやってみるしかない!


オームダン:『オーマイガー!』


ストン。俺は飛び上がり、奴の車の前方部の上に飛び乗った。そんな難しくはなかったな。でもみんなは真似してはいけないぞ。


エイジ:カー!ストップ!タンマ!


俺は英語は話せないが、窓越しから適当な単語と身振り手振りで「車を止めろ」と言うが、奴は止めようとしない。すると車は近くの建物に向かっていくので。


エイジ:忠告はしたぞ。とぉ!


俺は車から飛び降り、ガッシャーん!車は建物へと追突した。


オームダン:『ワシのカーがぁぁぁ!ローンがぁぁぁ!』


オームダンは喚きながら車から降りた。


オームダン:『そーリー!そーリー!ワシがそーリー!許してクダサイ!』


オームダンは俺にジャンピング土下座を披露した。リアルでジャンピング土下座なんて初めて見る…。


朱里:エイジ君!大丈夫!?


エイジ:ああ。そっちは?


朱里:大丈夫。


朱里とセイラが戻ってきた。俺はオームダンに握り拳を作り。


エイジ:今後、俺達とセイラさんに近づくな!電話もメールも出すな!


オームダン:『YES!謹んでストップシマース!』


俺はオームダンを脅しておき、朱里はそれを通訳してくれオームダンは観念した。その後、オームダンはセイラに対するストーカー行為、車で建物に突っ込んだ器物破損、俺と朱里への殺人未遂で逮捕となった。


セイラ:『Thank you! お2人の名前をプリーズ!』


朱里:『My name is 朱里観月。彼はエイジ森山。my 彼氏!』


セイラは俺達にお礼を言って立ち去った。



 クリスマスツリーの前。


エイジ:朱里って英語話せるんだな。


朱里:少しはね。私、将来はデザイナーになりたくてね。


そうか…。朱里は進路も考えているのか。俺なんて…。


朱里:今日のエイジ君。カッコ良かったよ。


エイジ:いやいや!カッコ悪かっただろ!?


朱里:そんなことないよ。私のために一生懸命だったし、さっきは私やセイラさんの事助けてくれて…。エイジ君はやっぱりヒーローだよ。


そうか。俺は朱里を守れた。それだけでも喜ばないとな。


朱里:綺麗…。素敵…。


クリスマスツリーのイルミネーションが灯る。綺麗だ…。特にイルミネーションに光る朱里の顔が…。


朱里:隙ありー!


エイジ:うわぁ!


朱里に一本取られた…。朱里は俺にキスしてきた。今年のクリスマスは朱里と一緒に過ごせて良かった…。俺の知らない彼女も見れたのだから。そして、来年は絶対にリベンジしてやる!ちなみにかなり先の方でセイラは俺の学校の英語教諭として赴任。俺は朱里から英語を少しずつ教わり、セイラ先生と少しずつ話をするようにもなってきた。そして、AとBはセイラ先生に睨まれ、クラスでも離れにされたとか。


朱里:エイジ君。だーい好き!


エイジ:俺もだ!お前は絶対に俺が守るから!



 ~ Fin 完 ~


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