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落語 老婆神

作者: 白井亦 久人

ユタ蔵は剣術の修行に、とある道場に入門した。

いっこうに剣術の手ほどきをしてくれない。

薪割ばかりさせられている。

良い様に、小間使いで使われているだけではないかと師匠を疑い始めた。


御囃子・・・・


                       枕


 最近はなんですなぁ。格闘技も人気がありますが…日本古来の武術なんぞも…中々見直されているようで、居合抜きや・・合気道もそうですが・・古武術には、いろんなもんがあるそうですな。

まぁ昔はまぁなんと言っても剣術ですかねぇ。道場とか、けっこうあったそうで、江戸も後半になりますとですね。

貧しい家の子供たちも大志を抱いて剣術修行をしたようで・・今日はそんな とある剣術道場の師匠と弟子のお話でお付き合い願います・・・・・


※(枕はてきとうになんでもかまいません)


**************************************

ユタ蔵


 なんでぇだか知らねぇがせっかく弟子入りしたのによ。

しかもだよ。弟子なんか、誰~~~~もいねぇから、

オラ英才教育やってもらえるとおもって入門したは良いが・・・

チ~~~~~とも剣術のけの字も教えてくんねしよ~~~

 朝から晩まで薪割れ~~~~薪割れ~~~って言って、はや 3年・・・

なんか、いいように使われてんじゃね~~のかなって、

かんぐちゃうぜ~~~~~~


師匠


これ、ユタ蔵・・・修行に励んでおるか????剣術修行には薪割が最高でああああ^^^^^^^^^る。


ユタ蔵


やめてくださいよ。どっかの宗教家みてぇの



師匠


なんじゃ 宗教家って?おせ~~~~て


ユタ蔵


法隆寺?じゃなくて隆法寺すよ(〇川りゅうほうのダジャレ)


師匠


なんじゃ おせ~~て


コリャいかん。小松正之助氏のくちぐせであったのう・・止めてくれ~~ゲバゲバっぁ^^^^o

卜全(ボクゼン)殿の口ぐぜじゃのう‥懐かしいのゥ  

ボクゼンと読めなんでな 

とぜん とぜん と、僕ぜんぜん、読めなんだ・・・って洒落をこいているばやいか?

だいたいお前は剣術の修行は 駄目じゃが、ダジャレのセンスはいいのう



ユタ蔵


センスってなんです? 


師匠


団扇の似たような折りたたみ式のやつに決まってお・・ろう・・しや酔夢反?

(オロシヤ国酔夢反のダジャレ)・・・・ぶぶぶバっカ・・ものう

・・でもそんなお前も嫌いではないぞ・・・・わしも実は洒落が大好きはな子?(大介花子のダジャレ)

ひつまぶし・・・おわりか・・おわりじゃないっちゅうの。だっちゅうの

暇つぶしには最高たかもり・・・せごどん・・さちゅまいも・これがさいごう

なんちっち


ユタ蔵


師匠が、ないちっちはないでしょう。ぼくはないちっち・・・貧乳でない乳、無い乳ゅわって!!

もりやひろべぇ殿の口癖でござる いわざる きかざる・・たれか故郷をおもわざ~~~~る♪


師匠


ダジャレの突っ込みは上手いくせに、剣の突っ込みは全然ダメじゃ・・修行にはげめよ。


ユタ蔵


先生、そんななこと言って, 剣はおろか、竹刀のけいこの夢は、夜ひらく?けいこもシナイ半島、ぼくとうしたらいいんですか (木刀と僕どう)したらかけてんですよ。

解りまっかり村。さりげなく腋毛なく言うところが、所・・常時できて

せったがや 仏陀がや?


師匠


とまんねぇなぁ 剣術やめて噺家にでもなった方が良いんじゃねぇのかい。考えない直すのなら早い方が良いぞい。マスクおぶゾイ?


ユタ蔵


嫌ですよ。 もう3年目ですよ。いまさら痔ろうえもん。モンドの介。


師匠


問答無用じゃ・・なんちっち 中村モンドと主水を・・たくみであろう。

まえとあとじゃ 匠の技  ちゃら~~ちゃらら~~ら♪(ビフォー&アフターのテーマ)


ユタ蔵


先生ひとつと問うて良いでござりますカラス


師匠


なんじゃ、気持ちよく歌っちゅのに。

なんなりおいなりさん おいなりさ~~んんよ♪

なんじゃ?いうてぇみーい。・・ちゃん&けいこちゃん(ピンクレディ)とやれ吉田しゅしょうにな。


ユタ蔵


ちょいと そこらのゴミ拾うのと・・気無しのりたけに小泉ぜん・・草履、などを揃えたり、すんのと・・・人助けとさぁ???どっちの方が尊いちゅうねんぶとり(中年太り)

ダジャレバッカで自分でも何言ってんだか分からなくなっちまった。師匠が良く言う、ゴミをさりげなく拾ったり、なんの、てらいもなく人の脱ぎ捨てた草履などをそろえるのと、

人助けとどっちが尊いでしょうか?



師匠


なんじゃその便利屋(コンビニ)まえの、うんこ座りの与太どもの言い草見てぇなのは?

10年100年1000年灸早いは 青雲・・それは♪

森田氏の青雲のこころざしじゃの。

なんじゃ「人助け」ってのは。ちと詳しく説明セントルイスと解らん・けさらんぱさらん。バサラ泳法・・・・


ユタ蔵


先生もダジャレに関しては俺といい勝負してるじゃん。やるじゃん。やきにくジャン

ふるぅ~~~

なんじゃふる~~ちぇ!!じゃりン子知恵。

古い知恵って古い知恵って意味デアリンスか?

  ちゃんりんしゃん


師匠


余計ふる~~~たちぃい遅漏。

もう早く行って、やめて勲六飴くんろくあめ

さんざん,

すったもんだの 後で汁(知る)が出るでしょう・・・・・・(※小話ならここで終わってもいい)


詳細はcm 2の後で・・・



ユタ蔵


何か時代考証おかしいデンスにゴン!!


師匠


婚前交渉はイカンガ 時代考証なんて良いんだよ ゲロ下~~~ロ

ゲロだけに湯治にはもってこい・・・(※小話ならここで終わってもいい。)


ユタ蔵


婚前交渉はダメでしょう。絶対ダメ 駄目~~やめて~~~

あれぇ~~~~そんな、ごむたいな 駄目そんなところ自分しか触ったことないのに

やめて~~~もっとやって~~~きもちいい~~~いっちゃうかも


師匠


むむ。 おぬし、もしや ムソウ流の使い手か 夢想だけに今日まで酷使されてきた

(※ ここで終わってもいい)


ユタ蔵


何言ってんだか!!話、なんでしたっけ

人助けの詳細のうた 僕は~~呼びかけはしない 遠く過ぎ去る者に♪

 おれはっすね

婆様をたすけたことがあるんすよ。すげぇでござんしょう魚!!


師匠


それは  なかなか 山中 のべる でしょう。

いってみんしゃい。


ユタ蔵


では 言います イーマンション

昔っすね。


師匠


またうんこ座りか。通りで話が臭いと思うたが 。くるしゅうない。便秘か? 

いうてみよ


ユタ蔵


 昔ね、オラの家は河原の近くにあったんです。近くには橋があってね。

田舎にしちゃぁ、結構立派な橋だったんですわ。

 道を挟んだ裏にはねぇ。爺ちゃんと婆ちゃんが住んでいて、

オラが幼少のみぎりから可愛がってくれたんですよ。


師匠


…幼少のみぎりって・・・偉そうに。


ユタ蔵


 でもさ、オラ、だんだん、でかくなってよ。

婆ちゃん婆ちゃんって、何となく恥ずかしくて、遊びに行かなくなちゃったんだよね。

いろいろ悩み多き青年だからさ!!!


師匠


・・・まあいい。。。続けろや


ユタ蔵


 ある時ね。橋のたもとでぼんやりしていたら、河原の中州に婆ちゃんいるじゃねぇですか。

一所懸命オラに手を振っているんですよ。

にわか雨で少し増水したから中州に取り残されて、

オラに助けを求めちゃっているんじゃねえかと思ったんですよ。

だもんでね。「お~~~い婆ちゃん!いま助けにいっから・・まってろよ~~~

おらぁもう。こどもじゃねぇ。大丈夫だよ・・・今いっからな。」

オラ川を渡って中洲の婆ちゃんの所へ行ったのよ。


 「婆ちゃん、大丈夫か?水増えちまって中洲に取り残されてこわかったべぇ

オラの背中におぶされよ・・・」


老婆


「ありがとな。ユタ坊・・少し見ねぇ間に大きくなったなぁ。おらぁ、ユタ坊におんぶしてもらって助けてもらえるなんて夢のようだ。ありがとよ」


ユタ蔵


「婆ちゃん、しっかりつかまってろよ。河は流れに逆らっちゃだめだ。

こうやって流れにのりながら斜めに行くといいんだよ。

滑る石と滑らない石もあるからな。ほ===ら、到着だ。

婆ちゃん久しぶりだな。オラも大きくなったべ。婆ちゃん助けられて嬉しいよ。」


てまあ・・こんな、はなしでさぁ。オラの人助けはこのことデアリンス。

人間、こんな良いことしたほうが立派だと思うんですよ。

師匠がいつも履物そろえろ、ゴミ拾え、無心でやれ見たいなことも大切でしょうが、

オラこんな風に世の中の人を助けたいです。


師匠


ユタやお前も甘いのゥ

お前なぁ、老婆の視点になってみろ。

いいかぁ


%%%%%%老婆の視点%%%%%%%%%%%%%%%%%

老婆


あ~~ら 橋のたもとにいるのはユタ坊じゃねぇの ずいぶん大きくなったもんさぁね。

ちいせぇ頃は、裏のバ~~ちゃん、バ~~~ちゃん、って、じっと、あそびに来たもんだが、

でっかくなってきたら、あんまり遊びに来なくなっちまった。

ちょっくら見ねぇまに、いっちょ前の兄ちゃんになったねぇ 。


 川の水も、ちっとばか 待ちゃぁ 引くだろからな。

いざとなりゃ、こんくれいの みずなんざ、ケツまっくて、水に逆らわずに歩いてきゃ

どぅってこたねぇわい。ちょいとばか、一休み、一休み。


そういやぁ、ユタ坊、なぁ~~~んか最近、元気なさそうだし、おらぁ心配だわ。

「お~~~い・・ヨタ坊!!おおお~~~~い。」

きけねぇのかねぇ。(両手を振って)

「おおおおおおお~~~~い。」 やっと気がついてくれたわ。

ありゃりゃなんか急にこっちきたが・・そうか、そうか。いいんだよ、いいんだよ。

あんがとな。


ユタ蔵


「おおおおおおお~~~~ぃ、裏のバ~~~ちゃん!!待ってろよ…いま助けにいくでなぁ~~

バっちゃん ひさしぶりじゃんけぇ! ホラ、背中にのんな。おらぁもういっちょ前の大人だわい。

 こんな川 バ~~ちゃんオンブってよ 楽に渡れるぞ~~心配すんなよ。」



「もうじき向こう岸だ~~~い  あああああ、着いた バ~~ちゃん、濡れなんだか。

良かった 良かった。」


老婆


「ユタ坊、 あんがとさんよ。あんな可愛かったお前に 助けてもらって オラ嬉しいよ。

一生の思い出だって言いてぇがよぅ もうそんなに長くは、いきれねぇだども、

良い土産が出来たワイ。

 あんがと。 あんがと。

 またさ いいイモでも取れたらよ、もってってやっから。 あんがと、あんがと。」 


ユタ蔵


「いいんだょ。バッチャン おら~~ちょくら 用足しに、いかんじゃいけんでな。これで行くわ。元気でな。」


老婆


「おまえも元気出せ~~~りっぱなおとなになるんだぞ。ばぁちゃんもあっちの国から見てるでな。」


師匠


おいユタの介 なんだ、ぼ~~~っとして。


良いか、お前 バッチャン 後で、もうちっとお礼に、なんか持ってくるとか お前のかーちゃんに

礼を言うとか、そんなこと、少し思わなかったか???


ユタ蔵


ええええ、まぁ、少し・・でも良い思い出になりましたよ。

別になんか欲しく、てやった分けじゃねぇし。

人助けをしたって、

いい思い出で残ってます。


師匠


 お前な それがばーちゃんのやさしさ、気遣い、さりげなさなんだよなぁ。

かけがえのない良い思い出をお前に残してくれたじゃねぇか。

 無償の行い。見返りもなく、見返りを求めるでもなく・・・


 それこそが、生ききる意味の極意なのじゃ。お前が生きるという価値を見出した時、

価値がないと思っていた薪割にも意味があることを悟るであろう。

良~~~く聞け。 お前が助けられたんじゃなく、婆さんがお前を助けたんだよ。

まだまだ修行がたりんのぅ。薪割に励めよ。


ユタの目からは、ただただ涙があふれ、心は少し老婆いした。(狼狽した。)


お後がよろしいようで。


ベンベン。


御囃子♪


これは、私自身が近所の老婆を助けた、中学時代の思い出を脚色した落語です。

その後の私の人生は、ごくありふれたものでしたが、落伍者にはならなかったみたいです。

(落語と落伍)のダジャレ。わかってるって・・・・さようなら。

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