プロローグ
――またこの夢。
「おかあさん、そらがひかってるよ!!」
「うん、綺麗だね」
――母さん。
「あれがおほしさまってやつ!?」
「そうなのかな。もしかしたら違うかも」
「ちがうってあれおほしさまじゃないの?」
「私はね、もしかしたらあの空にひとつの大きな街があってその街の光が星になってるんじゃないかな?って思ってるんだよね」
「おおきなまち…?」
――あの時。
「そう。それでさ、その街には神様が住んでいるんじゃないかって……なーんてね。私って馬鹿ね」
「ばかじゃないよ!おかあさんはばかじゃない!!かみさまはぜったいにすんでるよ!!」
「ふふ、ありがとね。楓」
――これを最後に。
「うん!」
「あ、私そろそろお仕事に行かなくちゃ。おばあちゃんの言うことしっかり聞きなさいよ?」
――母さんは。
「だいじょうぶだよ!いってらっしゃい!」
――母さんは。
「うん。行ってきます」
――死んだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
――またこの夢じゃ。
「エアウェストス。来なさい」
「どうしたのじゃ?お母さん?」
「今からとても大事なことを言うわ、しっかり覚えなさい」
――お母さん。
「うん!それはなんなのじゃ?」
「あなたが大きくなって人間界に降りれるようになったら、まず、高村 楓という人間に会いなさい」
――あの時。
「高村 楓じゃな!わかったぞ!任せるのじゃ!」
「あなたは、偉いわ。そして賢い。なのに負けず嫌い」
――これを最後に。
「最後は違うのじゃ~!」
「んふふ、そういうところよ。あ、私もう行かなくちゃ」
「うん。いってらっしゃいなのじゃ!」
――お母さんは。
「行ってきます私の愛しの子」
――死んだのじゃ。