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リピングマター  作者: ふらふら
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カオスメイルがあらわれた

俺は勇者として召喚された日本人だ

今、ある町の幽霊屋敷に勝手に調査に来ている

理由?一緒に召喚されたやつを見返すためだ

そもそも俺は勇者なのに何でゴブリンしか倒せない!おかしいだろだから幽霊屋敷に侵入した

ちなみに前もって下調べをした

大体の冒険者は強欲の金貨によって仲間割れをしている

俺のスキル鑑定眼で鑑定してからなるべくさわるようにしようよ

後、強欲の金貨の封印ように箱も用意した

スキルキャンセルボックス

中に物を入れるとその物のスキルの影響を受けなくする箱だ

それに聖剣とか言う最高の剣も持っている

さぁて

きこえるぞ!こっちだ

僕は2階の1つの部屋に入った

机の上に金貨がある

とても美しい

僕は慎重に鑑定を発動

『運命の金貨』

落としたさいに表が出たら落ちるまで触れていたものに幸運がもたらされ

裏が出ると命を奪われる

俺は金貨を使ってみたくなった

金貨をつまむと表を上にしてゆっくりと箱に入れた

コトン

なにか強い魔力を体に感じた

そっと蓋を閉める

俺は素早く箱を持ったまま屋敷を出た

そして急いでギルドに向かう

ギルドからちょうど杖をついた初老の男が出ていく所に出くわした

「あんた!ギルドマスターだな?」

初老の男は鋭い眼光でこちらを見る

そして手に握られた箱を見る

「今日は閉めようとおもッとったが中には入れ」

俺はギルドの応接室に通された

「それは運命の金貨か?」

封印の小箱を見るなりギルドマスターは呟く

しっかりと台座に固定された表を上にした金貨をギルドマスターは観察しながら聴いてくる

「はい!勝手に幽霊屋敷に入りました。恐らくあそこに人が入って出てこなかったのはこの金貨が原因でしょう、ですが強運を手に入れて感じた気配ではとてつもない化け物が他にいます。」

ギルドマスターは渋い顔をした後大量の金貨が入った袋を机においた

「とりあえず報酬じゃな正式に依頼を受けてないにしても必要じゃろう報酬額に調査ぶんも上乗せじゃそして明日からお主をSランクに昇進させておくワイ」

俺はこの時思った金貨の強運は最高だと

ここで調子に乗らなければよかったと後で後悔するのだが


次の日街にたどり着いたS級の傭兵やハンターがギルドに集められた

そして調査隊は屋敷にぞろぞろと入っていく


そして全員で夜になるのを待つ

日が沈むと天井から吊るされた灯りに勝手に火が灯る

誰も明かりをつけていないのにだ

そして人海戦術で屋敷を調べ始める調査隊

しかしいつの間にか人数が減り灯りの数も減っていく

カチャン

「なんだよ甲冑の剣が倒れただけかよ」

あらあらしい風貌の男がほっとしたその時すさまじい勢いで男は股下から上に切り裂かれた

屋敷全体に飾られた甲冑が調査隊の首を次々に刈り取りはじめた

「クラッシュ」

女性の声と共にすさまじい衝撃波が屋敷全体に放たれる

甲冑を調査隊もろとも弾き飛ばす衝撃波その中心に立つ一人の女性


「いてて何しやがる!」

「リピングアーマーにはこれが一番効果的なのよほら!」

女性に詰め寄る男が女性の指差す所を見ると起き上がるのは人間だけで甲冑からは煙のような物が出ているだけである

「なぁあのシャンデリア」

ピンピンと金属が切れる音とキィキイと言うきしむ音

上を見上げる調査隊の生き残り

カン

「落ちるぞ~退避ー!」

それぞれ近くにあった扉に逃げ込む

そしてガシャンと言う大きな音

そしてしばらくすると再び広間に集まる調査隊

「こっちに来てくれ!隠し扉が空いてるんだ」

生き残った調査隊は引き返すのをやめ隠し扉の中を進んでいく

階段が下に続いておりやがて広い空間にたどり着く

空間は光る石により照らされ地面には防具や衣服と剣や槍が墓のように置かれていた

そしてその中心に立つ異様な雰囲気の鎧が台座に立っている

鎧はゆっくりと台座から降りて調査隊に近づく

「クラッシュ」

ソーサーが衝撃波を放つが鎧はびくともしない


『カオスメイル』

リピングアーマーの一種

強大な力を内部に封じ込めている

あなた方では勝てません


「僕には強運がある!」

草薙は叫ぶと聖剣を構える

「すまないが出ていってくれんか?」

カオスメイルは流暢に声をかけてきた

調査隊はポカンとしている

「言葉を間違えたか?もう一度すまないが出ていってくれんか?ここは私の家なのだ!」


「まことに申し訳ないのですが貴族の死体を返して貰えないかと」

調査隊のアサシンが丁寧に話しかける


「確か金貨の犠牲者だったか?」鎧はひときは豪華な装備品の下を大きなスコップで掘り返した

するとまだ形を保った男の死体が棺に入った状態で出てきた


「持っていけ二度と入るなよ?」

アサシンはお辞儀をすると棺を担いで来た道を折り返していく

他の調査隊もその後をおう

僕は引き返さない

「僕は神に祝福され召喚された勇者だ!」

こいつを倒せばよし負けても強運がある!なんとかなる

僕は目の前の鎧に聖剣を構える

「さぁ聖剣プレイガリバー力を見せてくれ」

僕は虹色に輝くプレイガリバーをカオスメイルめがけ降り下ろす

そのやいばを真剣白羽取りで受け止めるカオスメイル

「お前は力が欲しいか?」

鎧の口から声が聞こえる

「そんなものいらない!魔物の力なんていらない」

こういう場合はこう答えるのが一番だろうだいたい敵の話を素直に聞いたらいけないのだ


「ならば受けとるがよい!自由を手にする力だ」


カオスメイルの白金と黒銀のガントレットからプレイガリバーに流れ込む魔力

そしてガントレットがプレイガリバーから離れた瞬間プレイガリバーゆっくりと熔け鎧もそれに合わせて熔け始める熱い!

僕の体は炎に包まれた

金属を溶かす温度に人間が耐えられるはずもない

頭に響く声

『勇者装備に呪われました。勇者装備は自我に目覚めた。勇者装備は焼けた草薙つるぎを装備した』

しかし全身の肌が焼けただれるだけで熱は収まり僕の意思とは関係なくカオスメイルにお辞儀をして去っていく

このあと僕は何も食べず何も飲まず

ひたすらダンジョンを攻略して魔物を血祭りにあげ

鎧が動くままに魔王を全自動で惨殺して

いつしか血まみれでさ迷う勇者と呼ばれるようになった


name、さ迷う勇者

種族、リピングマター、(ソード型)

勇者がアンデット化したような外見だが本体はその手に握られた聖剣であり対アンデット魔法は効果が無い

もとが聖剣であるため神聖魔法などもガンガン使用する


ドロップアイテム

朽ちた聖剣

勇者の死体

血まみれの英雄の鎧一式

90000G


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