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メガネ君の友人たち

メガネ君のキャラが固まってない……

チャラ友もあんまりチャラくならなかった。

 今日は銅像にやってきました! いつの間にか銅像が二つに増えていました! ナンテコトダ!!


 はい、現実逃避辞めます。久しぶりだなメガネ君……今日も今日とて単語帳をめくって時間をつぶしてるのか……あの時叫びすぎて僕の喉もつぶれたんだよな……


 だが今回こそは動揺しない! 冷静に観察してやろうじゃあないか!!


「遅い……」


 どうやら今日のメガネ君は不機嫌な様子。でも怒っててもそれほど怖く見えないのは彼の身長が原因か。見た目が小学生から中学生くらいだから、初めて見たときは中学生と勘違いしたっけ。見た目詐欺師な大学生である。


「本当にあいつ遅い」


 遅いって言ってもメガネ君は約束の時間の十分前に動くからなぁ……。信用ならない。


「約束の時間からもう十分は過ぎてるぞ……」


 まさかの相手がかなり遅くなっていたのかよ!! 今回はメガネ君が不憫だ! 二十分は待っているはずだから!! 半分は自業自得だけど……


 待ち合わせの相手はまた妹さんかな?


「スマン! 遅れた!!」

「遅いってば」


 今回現れたのは180センチ近い身長があり、それでいてすらっとした体型の男だった。


 妹さんの時のように美少女登場なんてことにならなくてよかった……


「後、別件だけどスマン!」

「は?」

「振り切ろうとしたんだが振り切れなくてな……結局ここまでついてきてしまった」

「オイ、お前な……」

「ゴメンな☆」

「謝る気ないだろ!!」


 おお……あのメガネ君が声を荒げてる……チャラ友――言動がチャラそうだったのでチャラ友である――すごいな。


 それにしても、あのメガネ君がものすごくうんざりとした表情になってる。話を聞く限りではチャラ友に誰かがついてきたっていう雰囲気だけど……それだけであそこまで嫌そうな顔になるのかな?


「あいつも来てるのか……」

「ホントーにごめんご」

「誠意を見せろ……」


 そんなふうに会話を続けるメガネ君の背後にトロンとした目の女性が! この人いつの間に近寄ってたんだよ!! 怖いわ!


「ふふふ、今日もかわいらしいその見た目、それでいて大人な態度は無理をして大人のように振舞おうとしているショタっ子にしか見えない……最 高 で す」

「いつの間に」


 反射的に距離を取るメガネ君……その気持ちはよくわかる。僕だって怖いもの、地縛霊だけど怖いもの。急に背後を取られ甘い声で囁かれるのか……やっぱりメガネ君は非リアの敵なのかな?


「ああ……おびえるショタ……合法ショタ……いい!」

「意味が分かんないんだけど」

「帰ってこーい」


 ビシッ


 かなりやばい感じに恍惚としてたショタコンさんを軽ーい感じでチョップして正気(?)に戻すチャラ友。メガネ君の周りもだいぶ個性的だと思う。

 面白くてとてもすてきだ。


「久しぶりに見るからつい興奮しちゃった」

「まっ、しゃあないなぁ」

「幼馴染同士お互い緩すぎないかな……」


 メガネ君が疲弊してる。面白い。

 そしてチャラ友とショタコンさんは幼馴染だったのか。なんとも緩い会話だね。




 で済まされねえよ!!!


 ショタコンさんは明らかにメガネ君の貞操狙ってる感じだし、第一、目がまだ座ってて怖い!

 チャラ友もチャラ友でもう少し真剣になったほうがいいんじゃないかなぁ!!


「大丈夫だって、コイツは言ってることは不穏だけどなんだかんだ社会に迷惑のかかることはしないし」

「当り前よ!! ショタは人類の誇る宝、その尊さを汚さぬようにめでるのが正しい在り方なんだから!」

「その割には合法とか言ってたのか……」

「習性のようなものね」


 ショタコンさんはなぜ誇らしげなのか……チャラ友もなんだかんだで見てるとこ見てるのな。


「それで、遅れた理由は?」

「いや、だから、コイツを撒こうと思って時間がかかった。結局撒けなかったけどな」

「ドヤア」

「それなら連絡くらい入れてくれればいいのに」

「お前コイツのこと苦手だろうと思ってな」

「そんなことないよ」

「「えっ?」」


 えっ? それメガネ君大丈夫? 貞操的な面で。


「確かにいつもよくわからない登場するからびっくりするし、何言ってるかわからない時もあるけど、なんだかんだ一緒にいて面白いと思ってる」

「なんだ、気ぃ利かせすぎか」

「うはぁぁぁぁ」

「いや、悶えるなよ」


 それで……いいのか? まあいいのか。


 それはそれとしてまたスイッチはいってないか? ショタコンさん。鼻血出てるぞ?


「それに、初対面で身長のことを言われなかった数少ない相手なんだよ。お前らは」

「「……」」


 何か……メガネ君もいろいろ苦労があっとみたいだなぁ。まあ、あの外見詐欺な見た目だからなぁ……


 それはそれとして、


「? どうした?」

「「いや別に……」」


 絶対にメガネ君にはショタの意味を知られるわけにはいかないなぁ……みたいな表情をして硬直するチャラ友とショタコンさんだった。

短かったなぁ今回。

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