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東の自由国

遅くなりました。

そして短めです。

テスト前だったりレポートを書かないとだったりと7月は忙しかったのですよ(言い訳)

ごめんなさい

ジンジャー王子が城の方に去って行ったのを見送り、私達も裏路地を進んで帰る。ジンジャー王子とは全く違う道を行く。


「まぁ、西の大国の事は分かったし、パーティーではお嬢との結婚目的で来るお坊ちゃんを上手く捌けば良いんだよね〜」


後ろで手を組んでタケルが気を抜いている。


「……お前は何も分かってない。かの王子は同盟目的だと言っていたが、私の事をたかが女だと思い無理矢理事に及ぼうとする輩がいるやも知れん。まあ返り討ちにしてやるが」


実際、元婚約者との婚約が決まるまでに父(上位貴族)と縁が欲しくて誘拐騒ぎが起こったりしたりした。

愚かな事だ。首謀者は爵位を取り上げられていた。所属していた国、ポスタルエカの方も、誘拐の首謀者を野放しにして父の怒りを買うのが嫌だったのだろう。

父なら人望は有るし、武力も飛び抜けているし、頭も悪くはない。ちーとだとタケルが言っていたが、国を落とせる力が揃っていたからな。ポスタルエカの王も敵には回したくなかったはずだ。

第二王子の所為で離れていったがな。


それよりも、建国パーティーの参加者の事だ。

元婚約者のいる国からは我が国に移住している第一王子に出てもらうとして……


「西が来ているって事はない東の自由国からも王子が来ているかもしれん」


「せーかいや、お嬢ちゃん。いや〜

なんて違和感ない男装やろか」


裏路地を歩いていたので、周囲には充分に気を使っていたというのにいつの間にか後ろに赤髪の獅子の様な男が立っていた。


声をかけられた瞬間に腰の剣へと手を伸ばす。隣に並んでいたタケルは、私よりも半歩ほど男の前に出て何時でも動ける様に構えていた。


「そう警戒しないでくれや、怪しいもんやないから」


両手を上げて、ヘラヘラとだらし無く笑っているが、こいつが本気になったらタケルでは防ぎきれないほどの猛者だと本能的に理解した。


「あんたら城のもんやろ?一緒に行こや〜」


「……何者ですか?」


先ほどの東の自由国の情報を持っている怪しい男。身のこなしといい、行き先が城だという此奴は何者だ。


「そんな警戒せんでくれや。ただの自由国の第二王子やから」


「「は?」」


第二王子は時間的に此処には居ないはず。何故なら2時間ほど前に入城したと『携帯魔力通信機』にサヤカから連絡が来たからだ。


「あ、疑っとるやろ。ほれ、証拠」


ガバッと自らの服の裾を持ち上げて、腹を出す。

其処には自由国の紋章が刻んであった。


この紋章は現在では東の自由国の王族しか刻まれないもので、元は大昔に奴隷に刻まれた紋章である。東の自由国の初代王が元奴隷で、虐げられていた奴隷達と反乱を起こして建国した事からこの紋章が国の紋章となったそうだ。


「な?少なくとも東の王族だって分かったやろ?じゃあ城に行こか〜」


私とタケルは片手ずつ手を取られて、自分の城に帰ることになった。

東の自由国の第二王子の名前は次回登場です

もうそろそろ用語集とか名前とかの設定を書かないと忘れそうになってます。

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