小説家になろう限界説
小説家になろうの歴史は。
後追いの歴史である。
デスゲーム物。
ゲーム内転生。
異世界転生転移。
クラス転移。
復讐物。
もう遅い系。
現在は書籍化やコミカライズした作品が日刊に載り続けているような場所となりつつある日刊ハイファンタジーのランキングだが。五年近く前の環境は流行から変化を加えた作品が評価を集めるという事が繰り返されていた場所だった。
今の環境も。
前の環境も。
別に批判する気はない。
何故かと言えば、私も書籍化した作品のアニメから小説家になろうを知り活動しているからだ。つまり今ある環境というのは先に活動していた者達が集めた読者達であり、そこで活動するというのは他者が集めた読者に自らの価値を宣伝する行為だからだ。
そんな同好の士を相手に見た事もない設定や物語で食指を動かそうというのは難しい。少なくとも興味を抱くような事があるのは同じ作者の作品や似たような作品になるのではないだろうか。
つまり、オリジナルの作品は。
今の環境で読者を集めるのは難しい。
一方、小説家になろうで評価された作品が外へと出た時に評価されないという事がある。この現象はweb掲載漫画と誌面掲載漫画の関係に近いのではないかと私は考えている。
無料で気軽に読めるweb掲載と金銭を払ってでも読みたいと思わせる誌面掲載とでは、顧客となる読者層に受け入れられる土壌が違う。土壌が違うので受け入れられ方にも変化が現れる。
webは無料で読めるからこそ気軽に読めて気分が軽くなるような作品が受ける場合がある。一方で誌面でそのような作品を掲載すると中身がないと言われる場合がある。他の表現をするならば、毎週欠かさず読むが単行本を買うまではしない作品。
と言えば、伝わるだろうか。
要するに。
小説家になろうでの評価は。
世間一般の評価とは等しくない。
話をまとめよう。
一次創作的作品は読者に読まれず。
二次創作的作品では成功は難しい。
それが今の小説家なろうの限界だ。
今の小説家になろうに夢はない。
◇◇◇
という感じで。
終わるのはつまらない。
こんな少し考えれば馬鹿でも分かるような事をエッセイで書く必要などありはしない。この結論から、どう行動するのかが重要だ。この世は行動だ、行動にこそ価値がある。何を思おうが何を感じようが大切なのは何を成したのかでしかない。そして、これを読んで何を成すのかだ。
上記で書いた事の問題点。それは。
一次創作的作品は求められてない事。
二次創作的作品も求められてない事。
だが、根底となる部分が違う。
一次創作的作品は『小説家になろう読者に求められていないから読まれず話題にならない』という問題を抱えてはいるが、小説家になろうの読者に求められていないという事は逆にどんな形であれば求められるのかを考えればいいだけだ。
それは二次創作的作品にしろという事ではない。二次創作的作品はなろうで受け入れられる形の一つの解答でしかないからだ。自身が読者であるならば、どんな作品ならば読みたいと思うだろう。
短編を書いて読者の興味を惹くのも。
書き溜めて一定ペースで更新し続けるのも。
小説家なろう以外に活動を広げるのもいい。
いくらでも方法はある。少なくとも俺は今上げた方法以外にも他の方法を考えている。そして、一次創作的作品の特徴は他の作品よりも独自性があるが為に二次創作的作品のように埋もれる事はない。故に一番の問題はいかに読者に知られるかにある。
二次創作的作品は、そのいかに読者に知られるかという部分を考える必要はない。一方でいかに読者に覚えていて貰えるかが価値となる。二次創作的作品は似たような作品が投稿される場所だ。
そこで唯一とも言えるような魅力がなければ読者に価値を認められるのは難しい。ある意味では一次創作的作品と二次創作的作品の違いなど、まず読者に読まれるかという点以外には作品へと求められるモノに違いはないのかも知れない。
俺が思うに。
作品の中身とは。
キャラである。
それは俺が無駄に理論を積み重ね続けた先に辿り着いた答えだ。どんな世界だろうと何があろうと。人は人に惹かれるのだ。なら人を描くという事は物語を描くという事になるのかも知れない。
とか御託はいい。
創作は速度が重要だ。
人がどうたらキャラがどうたら以前の問題だ。作品が投稿されなければ読者は忘れる。恋愛でも音信不通になれば自然消滅するように何日も何週間も何ヶ月も放置されたままの作品は読まれなくなる。
書け、書くしかないのだ。
評価されたいなら書くしかない。
読まれたいなら書くしかない。
金が欲しければ書くしかない。
今の作品を書けば、次の作品を書ける。
次の作品を書けば、その次の作品も書ける。
その中で話題になる作品が現れれば、この他者が築いていた土壌を今度は自分が作る側になれる。外からの流入があれば、限界だと考えていた環境にも変化をもたらす事も出来るようになる。
ここまで空白抜き2000文字。
書けなすぎワロたぁ!