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妖怪 王  作者: 真桑瓜
32/67

龍宮城

竜王の奸計に嵌り毎日饗宴を繰り返すガオ。

しかし、すんでのところで理性を保っていた。

そんなガオに怒り狂った竜王が最後通告を発した時、『鉄の鯨』が攻撃に出た・・・

龍宮城


「姫様、ご無事でしたか!」

立派な龍の彫り物が施された朱色の門の中から、門番の海月くらげ虎魚おこぜが飛び出して来た。

「心配かけたわね」

「龍王様が心配しておいでです、さ、早く中へ」

「待て海月!」

海月が中へ誘おうとするのを虎魚が止めた。

「亀爺殿、背中に乗せているその男は何者だ?」

「あ、いいのよ、その人は困っている私達を助けてくれた恩人なの」

「しかし、見も知らぬ者を勝手に中に入れる事は出来ません」

「虎魚、お主いつからそんなに偉くなった。姫様に逆らうとは身の程をわきまえよ!」

亀爺が虎魚を一喝したが、虎魚は引き下がらない。亀爺の前に立ち塞がって槍を構えている。

「いいの亀爺、虎魚の言い分も尤もだわ、虎魚は門番としての職務を果たそうとしているだけだもの」

「しかし姫様・・・」

「私が中に入ってお父様の許しを貰って来る、それならいいでしょ?」るんは虎魚に向かって言った。

「お許し下さい姫様、何しろ今は非常時ゆえ何事も龍王様のお許しが無ければ動けませぬ」

「分かった・・・ガオ、ちょっと待っててね」

るん姫はそう言い残すと、一人で門の中へと入って行った。

「ガオ殿、気を悪くなさらんでくれ」亀爺が背中のガオを振り返った。「何しろ非常事態なものでな」

「亀爺、ここには良い門番がいるな」

「ガオ殿、それは皮肉ですかな?」

「いや、非常時には少しの気の緩みから全体を危機に陥れる事もある。俺はちっとも怒っちゃいないよ」

「それを聞いて安心致しました・・・ところで虎魚、鯱将軍は無事なのか?」

亀爺は話を転じて虎魚に聞いた。

「鯱将軍の精鋭達は鉄の鯨に全滅させられました。幸い鯱将軍は命を取り留めましたが・・・」

「な、何と・・・」

鮫准将の隊と鯱将軍の隊を失った龍宮の軍隊は、ほとんど小魚達の兵を残すのみになっていた。予想していたとは言え、亀爺は言葉を失った。

それから待つこと30分あまり、漸くるん姫が建物から出て来た。

「お父様のお許しが出たわ」

るん姫が海月に一枚の紙を手渡した。海月はそれを受け取ると素早く目を通した。

「龍王様直筆の許可証である、虎魚その方をお通しせよ!」

虎魚はサッと槍を引いて直立不動の姿勢を取った。

「失礼致しました、どうぞお通り下さい!」


**************************************************


ガオは龍王の前に跪いて頭を垂れた。

「よい、ガオとやらおもてを上げよ」

頭の上から声が降ってきた。ガオが顔を上げると玉座に座った龍王と目が合った。

「姫が世話になったそうじゃの?」

「いえ、大層な事はしておりません、ただ、亀殿が熱中症で苦しんでおられたので、木陰に運び水を掛けただけにございます」

「亀爺、それは誠か?」

「は、はい、誠でございます」

亀爺が答えると龍王が目を細くして亀爺を見据えた。

其方そちは姫を連れ出し鉄の鯨を見物に行ったそうじゃの?」

「お父様それは違います、爺は私が無理やり・・・」

「黙れるん!儂は亀爺に聞いておる!」

「す、すべてはこの亀爺の一存にて」 

「たとえ姫がどんな我儘を言おうと、それを諌めるのがお守役としての其方の務めであろう!」

「ひ、姫様を危険な目にお合わせ申した罪、どのようなお裁きを賜ろうとも弁解の余地は御座りませぬ」

「その言葉に嘘はないな!」

「は、はい」

「よし、其方に本日只今、この龍宮より永久追放を申し渡す!」

「お父様!」

「あなた、もうその辺でお許しになられたらいかがです、亀爺には私がよく言うて聞かせますから」王妃も横から口添えをする。

「駄目じゃ駄目じゃ!一度儂の口から出た言葉は翻す事はできぬ!」

いつにない龍王の剣幕に、亀爺はただ平伏して恐れ入っていた。

その時、門番の海月が慌てふためいた様子で飛び込んで来た。

「ご報告致します!鉄の鯨がまた姿を現してございまする!」

「な、何じゃと!」

「龍王様!」ガオが口を開いた。「私がその鉄の鯨とやらを追い払ってご覧に入れましょう」

「なに、そんなことができると申すか?」

「はい、ただ亀爺をお貸し願いたい」

「亀爺を・・・?」

「そしてうまく鉄の鯨を追い払う事が出来た暁には、亀爺殿の罪をお許し願いたいのです」

「・・・」

「ガオ殿、老耄おいぼれの私にどうしてそのような事ができましょうや?私を憐んで言われるのなら、どうぞ私の事などお気になさらず・・・」

「ここを追放されたらあんたに行くあてはあるのか?いずれどこかで野垂れ死ぬのが落ち、ならば俺に一縷の望みを掛けたほうが得だぞ?」

「やめて、二人とも死んでしまう!」るんがガオに駆け寄って必死で止めた。

「るん、亀爺がいなくなってもいいのか?」

「嫌よ!でも、死んでしまったら元も子もないじゃない!」

「大丈夫、俺に考えがある」

「考え?」

「見ての通り、俺は道教の道士だ多少は術に覚えがある・・・それに」

「それに?」

「俺は一度死んで蘇った妖怪だ、死ぬ事は怖くない」

「よ、妖怪・・・だったの?」

「分かったらるんもお父上に頼んでくれ、首尾よく鉄の鯨を追い払えたら亀爺を許してくれるように」

るんが縋るように龍王を見上げる。「お父様・・・」

「分かった、みなまで申すな!」龍王がガオを見下ろす。「ガオとやら、亀爺と共に行くが良い。もし鉄の鯨を追い払う事が出来たら、望み通り亀爺を許してやろう、その代わり失敗したら命はないものと思え」

「分かっています・・・ではひとまずお暇を」


龍王の御前を下がると亀爺が言った。

「ガオ殿、よかったのですか?」

「ああ、許してもらえぬ辛さは身に染みている・・・」

ガオは亀爺に乗って龍門を出た。


*************************************************


大きな岩場の所まで来た。亀爺が言うには以前もここで鉄の鯨を見たと言う。

ガオは岩の後ろに隠れると顔だけを出して鉄の鯨を探した。

右斜前方百メートルくらいのところに鯨の3、4倍はある大きな鉄の塊がこちらに向かって動いている。

「思ったとおりだ」ガオが言った。

「ガオ殿如何なされた?」

「龍宮に向かう途中二人に話を聞いた時から、俺は鉄の鯨は潜水艦じゃないかと睨んでたんだ」

「潜水艦・・・?」

「あれは鯨なんかじゃない、中に人間が乗って動かしている船なんだ」

「何ですと!ではあれは難破して沈んだ船なのですか?」

「いやいやそうじゃない、水中を航行出来るように作られた特殊な船だ」

「そ、そんな船が・・・?」

「知らなかったのか?」

「はあ、かれこれ二百年は龍宮を離れた事はございませんでしたから」

「それじゃ無理もないか・・・」

「で、どうやったら追い払うことができるのです?」

方違かたたがえの呪符を使う」

「方違え?」

「陰陽道に昔から伝わるものだ、本来は方位の災いから身を守り吉方へ導く祈祷なのだが、この呪符に念を込め逆さまに貼ると敵を凶方へ導く事が出来る」

「上手く行きますでしょうか?」

「任せておけ、だがその為にはあいつに近付かなければならない、亀爺できるか?」

「ど、どうやって?」

「奴には目が無い、ソナーと言う音を出す装置で障害物を避けて動いている。魚など不規則な動きをするものは無視する筈だ」

「そ、それならばできるかも・・・」

「よし、ならば静かに下の方から近寄ってくれ、あの大きさだから出来るだけ沢山貼らなくちゃならん」

「わ、分かりました」

亀爺は岩陰を出ると海底を這うようにして潜水艦に近づいた。ガオはその間に呪符に念を込める。首尾よく潜水艦の腹にたどり着いた頃には10枚の呪符に念を込め終わった。

「これだけあれば十分だ、亀爺、適当に動き回ってくれ、俺が札を貼って行く」

「了解です!」

札貼りは10分程で終了した、ガオと亀爺は札を貼り終わると静かに潜水艦から離れる。ガオは亀爺の甲羅の上で姿勢を正すと印を結んで呪を唱え始めた。

暫く潜水艦は真っ直ぐ航行していたが、間も無く進路を変えて龍宮から離れて行った。

「どうやら上手く行ったようだな」

「そ、そのようで・・・」亀爺がホッと胸を撫で下ろす。

「よし、龍王に報告に戻ろう」


ガオと亀爺は潜水艦が見えなくなるのを見届けると、龍宮への帰還を急いだ。


*************************************************


「見事じゃ、良くやった!」

龍宮に着くと龍王が上機嫌でガオを迎えた。

「では、お約束通りに亀爺の追放を取り消して頂けるのですね?」

「うむ、約束は守る。但し亀爺には一ヶ月の禁足を命ずる」

「それでは約束が違う!」

「察してくれ、このままただ亀爺を許したのでは他の家臣どもに示しがつかんのじゃ。悪いがその間お主はここに留まって貰いたい」

「そ、それは・・・」

「ガオ殿、娘と亀爺を救っていただいたお礼もしなくてはなりません、どうぞ。暫くの間この龍宮にお留まりください」王妃が横から口を添えた。

「おお、そうじゃそうじゃ。妃よ、侍女に命じて客人をもてなす準備をさせよ!」

「はい、あなた」

「ははは愉快じゃ、ではガオ、後ほど宴の席で会おうぞ」

そう言って龍王と王妃は玉座の間を出て行った。二人の姿を見送ってから、るんがガオのそばにやって来た。

「ごめんねガオ、どうやらお父様とお母様に嵌められたみたい」

「どう言う事だ?」

「今龍宮の軍は壊滅状態なの、そんな時あなたは鉄の鯨を追い払った。お父様がそんなあなたを手放す筈はないわ」

「俺はそんな事は聞いてない」

「まぁ落ち着いて、私が良い手を考えるわ、その間ガオは知らぬ顔で宴を楽しんでいればいい」

「しかし・・・」

「ガオ殿、誠にあい済まぬ」亀爺が申し訳なさそうに言った。「だが龍王様は一度言い出したら聞かぬお方、今は大人しく言うことを聞いていた方が良い」

「いいさ、亀爺の責任じゃない。まあ、ここなら師匠に見つかることもあるまい、せっかくだから楽しませて貰うとするか」

「師匠って誰?」るんが興味深そうに聞いた。

「道教の師匠だが、訳あって追われている」

「ふ〜ん、ガオにも色々あるのね?」

「まあな」

「良かった、必ず私が地上にお送り致します」亀爺がホッとしたように言った。

「頼んだよ」

その時、侍女頭の鯛が玉座の間に入って来た。

「ガオ様お部屋にご案内致します、宴が始まりますまでそちらでお寛ぎ下さい」

「じゃあガオ、私達も一度部屋に戻るから、後で会いましょう」

「あ、ああ・・・後でな」


ガオはるんと亀爺と別れると、鯛に誘われて龍宮の奥へと入って行った。

ガオの案内されたのは贅を尽くした一室であった。四隅の柱には繊細な彫刻が施されており、壁に掛かった水墨画は大陸唐代に描かれたものだと侍女頭の鯛が言っていた。

安物の香が立ち込める道院と違って、高級な白檀の香が部屋中に焚き込められている。

部屋の奥に寝室がある。

ガオは『鉄の鯨』を追い払った時の疲れが出たのか急速に眠くなって、赤い天蓋付きのベッドに倒れ込むように横になると、あっという間に眠ってしまった。


*************************************************


どのくらい眠っていただろうか、ガオは微かに戸を叩く音に目覚めて体を起こした。

「ガオ、起きてる?」潜めたるんの声だ。

「ああ、起きてる」

「入って、いい?」

「構わないが・・・」

カチャリと音がしてドアが開き、るんが滑り込むように入って来た。

「るん・・・」

「しっ・・・」るんが唇の前に人差し指を立てる。「誰かに知られるとまずいわ」

るんは静かにドアを閉めると、部屋を横切って寝室に入ってきた。

さっきまで着ていた白い薄絹の衣ではなく、鮮やかな刺繍の入った前開きの衣に帯を締め、裾の長い裙子スカートを履いていた。長い黒髪はガオが見たこともないような形に結い上げてある。

「まったく、見違えたな・・・」

「どう見違えたの?」

「い、いや・・・」

馬子にも衣装と言いたいところだが、そんな冗談も口にするのが憚られるほどるんに似合っている。ガオは諦めて本当のことを口にした。

「とてもよく似合っている、まるで天女のようだと思ってな」

「ここは海の底だけどね・・・だけど、褒めてくれて嬉しい」

るんは頬を赤らめて無邪気に喜んでいる。

「ところで、何か用があってきたのではないか?」

「あ、そうだった!」るんが真顔になった。「亀爺が牢に入れられたの」

「なんだって、龍王は約束を破ったのか?」

「ううん、お父様はあなたが無断で帰っちゃう事を心配しているの。亀爺がいなければあなたはこの龍宮から出られないでしょ?」

「そんな事で亀爺を牢に入れたのか?」

「お父様は亀爺の禁足期間の間にどうしてもあなたを説得するつもりでいるわ」

「俺を・・・か?」

「お父様は必ず約束は守る、一月の間あなたが我慢できれば地上へ返してくれると思う」

「我慢?」

「多分、あなたがここに留まりたいと思うようになるまで、色々な罠を仕掛けてくるわ」

「罠とは?」

「そ、それは私には言えないわ・・・色々よ・・色々」

妙に意味深な言い回しをする。

「だから、負けないでね・・・ガオ」

「え、るんが良い手を考えてくれるんじゃなかったのか?」

「亀爺を牢屋に入れられてしまったら、万事窮すよ」

「そんな・・・」

「あ、私そろそろ行くね、こんな所を見つかったらお父様が怒り狂って何をするかわからないもの」

そう言うと、るんは踵を返して足早に部屋を出ていってしまった。

後に残ったガオは途方に暮れてしまう。

「一体どんな罠が俺を待っているのだろう・・・」


*************************************************


その晩から宴は毎晩のように続いた。龍宮の綺麗どころがガオの周囲にはべって酌をするので盃を下に置く暇も無い。山海の珍味も山のように並べられ、西洋の貴族のように腹一杯に食べ物を詰め込んでは厠で吐き戻す事を繰り返す。まるで拷問である。

やっと許されて部屋へ戻ると、夜中にノックの音で目を覚ます。何事かとドアを開けると艶かしい姿の美女が姿態を作って片目を瞑る。慌ててドアを閉めるといつまでもドアの外で恨み言を言う。うるさくて眠るどころの騒ぎでは無い。

それでもガオは約束の日まで後一日と言うところまで頑張った。

もう、心も躰もボロボロである。

意識朦朧となった宴最後の日、龍王が訊いた。

「ガオ殿、龍宮のもてなしはどうじゃな?」

「は、はい、酒も食べ物も申し分ありません。おかげでこんなに太ってしまいました」

弛んだ腹を突き出して見せる。

「ほうほう、それは長上、では女は如何かな?」

「いずれ劣らぬ美女揃い、世界中探してもこのような楽園はありません」

「いやいや、ガオ殿はお気に召さぬと見える。毎晩美姫がお主の部屋を訪れても門前払い、それ故今宵は特別の美女を誂えた」

「いえ、そのようなご心配には及びません。私にはこの酒と料理で十分・・・」

「そう遠慮するものでは無い・・・これ、“龍宮の使い“をこれへ」龍王は侍女に命じた。

やがて現れたのはとてもこの世の者とは思われぬ美しい女であった。

「こ、これは・・・」

「お気に召しましたかな?」

ガオは返事も忘れて“龍宮の使い“に見惚れている。酒食に溺れて判断力も弛緩していたのだろう、フラフラと立ち上がりヨロヨロと足を踏み出した。その様子を龍王の横でるんが悲しい顔をして見ていた。

その顔を見てガオははっとして踏み止まる。俺はなにをしようとしていたんだ・・・

「い、いや、お心遣いはありがたいが本日は少し酒を過ごしたようです、これにて部屋に退散するといたしましょう」

「その方、儂の好意を無にすると言うのか?」

今日を逃しては後が無い、龍王も必死である。

「いえ、決してそのような・・・」

「黙れ!この儂に恥をかかせてタダで済むと思っているのか!」

「お、お父様!落ち着いて!」るんが龍王の袖を引いた。

「ガオ殿、私どもはあなたにこの龍宮に残って頂きたいのです。どうかお考え直しください」

王妃がとりなすように言った。

「それならば、初めからそう仰って下されば良いものを。このような回りくどいやり方をされては到底承服できるものではありません!」ガオもとうとう腹に据えかねて言い返す。

「言わせておけば!もう許せん、皆の者此奴を牢へほうり込め!」

警護の兵達が槍を並べてガオを取り囲む。

「やめて!」るんの声が玉座の間に響いた。

その時、轟音と共に龍宮全体が大きく揺れた。

「なんだ!地震でも起きたのか!」

門番の虎魚が飛び込んで来た。

「龍王様、鉄の鯨が・・・!」

「なんじゃと!」

「りゅ、龍門が破壊されました!」

「そ、そんな馬鹿な!」

更に轟音が響いて今度は玉座の間の天井が崩れ始めた。

「龍王様、お逃げください!」ガオが叫んだ。

「なにっ逃げろじゃと!」

「鉄の鯨は地上の人間の攻撃兵器です、龍宮の軍では太刀打ち出来ません。このままでは全員殺されてしまいます!」

「ど、ど、どうしたら良いのだ!」

「こうなったら一度ここを放棄して別の場所に隠れるのです!」

「別の場所とはどこだ、今更城を建てとる余裕はないぞ!」

「私に心当たりがあります、龍宮の使用人には暇を出し、側近のもの達だけを連れてついて来て下さい!」

「わ、分かった!」

「その前に亀爺を牢から出してもらいたい!」

その時追い打ちをかけるように爆発が起きた。

「よ、よし、門番亀爺を牢から出すのじゃ!」


全員が裏口から脱出しガオが亀爺に飛び乗った瞬間、龍宮城はガラガラと音を立てて崩れ去った。龍王の悲痛な叫びはその音に掻き消されてしまった。


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