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4/7

何が面白いのか?

 完全に主観です。


 地球舐めんなファンタジーを面白くしている要素は、主に二つあると考えています。

 それが、<優越感>と<爽快感>です。




 1.優越感

 このジャンルを面白くしている要素の7割以上は、優越感に起因すると考えています。

 ファンタジー世界は、その殆どが中世を舞台としており、魔法のせいか現実の人間よりも高い能力を持つものの、技術も知識も倫理観も(武器を持った時の)戦闘力も現代人には遠く及ばず、初めて見る現代の利器に大いに驚いてくれます。

 「何だありゃあ!?」「何て強力なんだ!」「どうなってんだ!?」

 普段から見慣れている物を見せてそんな反応をされれば、知っている自分が何だか急に優れている様に感じる事でしょう。

 また、そうで無くとも当たり前に存在している事象に驚かれたり称賛されるのは、非常に気分が良くなります。

 日本で言えば、災害時の対応力が世界中から称賛されました。

 しかし、ファンタジー世界の人間からすれば、それどころでは無い衝撃に襲われます。

 災害は何処でも発生し得る為、一度目撃すれば真似る事も可能です。

 ですが、中世の技術力では現代技術を真似出来ません。

 相手には模倣も解析も出来ない物を見せびらかして反応を楽しむ。

 これ以上に優越感を感じる状況は無いでしょう。

 更に良いのは、此方の力を過小評価して野蛮人扱いして来る権力者が、後にボロボロに打ち負かされた状態で真実を思い知らされると言うシチュエーションです。

 この場合、優越感だけでは無く勧善懲悪モノに通じるスカッとした気分も同時に味わえます。

 勿論、そこに至るまでに様々な苦労や葛藤があれば、より気分が良くなるでしょう。

 架空の設定では無く、実在する物を使うからこそ味わえる気分がこのジャンルには存在します。



 2.爽快感

 これは、RPGの強くてニューゲームに通じるものがあると思います。

 歴史は繰り返すと言いますが、現代の世界はその繰り返しによって多くの血を流し、試行錯誤を経た上に成立しています。

 これまでに描かれているファンタジー世界の多くは、現代人が大昔に通った道を今正に通っているのです。

 言わば、RPGの一周目をプレイしている所なのです。

 レベルは低く、ボス戦に苦労し、マップを時間を掛けて探索し、攻略法を探す。

 その脇で現代人は同じ行程を何の苦労も無く進んで行きます。

 最初から高レベルで戦闘は最早作業と化し、道順を把握しているお陰で躊躇無くスムーズに足が進み、更には高難易度イベントに挑む余裕すらある。

 それだけの余裕があろうとも、何も知らずに苦労して来た過去は必ずあります。

 だからこそ、その過去を生きている者達を見て過去の自分と比較する事となり、「こんなに楽に同じ事が出来る様になった!」と、爽快感が味わえるのです。

 そして、この比較が同時に優越感を助長します。

 例えば、「我が民族は世界一優れている!周辺民族は野蛮人の集まりだ!」と言う思想と遭遇したとします。

 現代の感覚からすれば、「遅れてるな」と考え、呆れや哀れみ、人によっては露骨に見下すでしょう。

 現代でも差別意識は何処にでも存在しますが、此処まであからさまな差別は少数派と考えます。

 自分達はとうに改善して超えて見せた段階に、相手は至っていない。

 こうした認識により、優越感が助長されるのです。

 また、こうした差が先述した勧善懲悪モノの様な展開へ通じているとも考えられます。




 ただし、これ等の条件を満たす為には、登場させる技術や登場人物の思想等の土台となる設定がしっかりしていなければなりません。

 その辺の農民を射殺して爽快感や優越感を感じる人は殆どいないでしょう。

 このジャンルに限った話ではありませんが、設定は十分な時間を掛けて練るべきですね。


 以上です



 いやー かなり恥ずかしいです

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