海水さま(2017/11/6)
推しキャラ:ヤン
王都偵察班編成時のヤンとダジルイ
痩せすぎの年増。
それがダジルイの第一印象だった。
……だった。
「あの、よろしくお願いします」
目の前にいるのは二十台半ばも見える女性。
肌に艶と張り。
化粧も薄いくせに妙な色気。
控えめだが出るとこは出てる身体。
娼館だったらさぞ売れることだろう。
目の前のダジルイは、すっかり別人になっていた。一般的に言う所の美人だ。
こいつに子どもはおろか孫までいるなんて、誰が信じる?
俺が娼館で相手してた女どもよりも、余程イイ女だ。
「偵察部隊を希望したのはなんでだ?」
ヤバかった国はお嬢の助力と移住で解決した。
重責からも解放されてドロードラングにいれば安泰だろうに。
孫の相手でもしてれば悠々な老後だ。
何も日の当たらないこんな役目をすることは無い。
「……居辛くて」
ダジルイは、暗い顔で俯いた。
まぁ、気持ちはわかるが。
だけど、それは違う。
「んな顔してると、お嬢が悲しむぞ」
俺の言葉の意味が分からないのか、顔をあげたダジルイの目が丸くなる。
「お嬢が見たいのは笑顔を覗かせながら生きているお前だ。お嬢に恩義を感じてるなら、今を楽しめ」
ダジルイはハッと表情をかえた。
「笑え。今は無理かもしれないが、せめてお嬢の前では辛い顔をするな」
「……はい」
目尻に小さな涙をため、じんわりと、ダジルイは笑みを浮かべた。
その笑みに見惚れたのは、内緒にしておく。
.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.
なんでしょう、この色気!
大人!大人です!w
海水さま、ありがとうございました(//∇//)