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おーもり海岸さま(2017/10/4)

推しキャラ:クラウス


朱雀の結婚式での一幕。




何故か、お嬢様からダンスの最中などに流し目をして欲しいという依頼があった。


・・・流し目? はて??


「あ、殺気を込めて相手をにらむんじゃなくって、さりげなく周囲に目線を送る感じね? シクヨロ~♪」


たまにお嬢様はよくわからない事をおっしゃるのだが、必要とあれば仕方がないだろう。


会場で、軽く周囲を見回すように目線を走らせる。

領内外からのお客様、主に女性の方が視界にはいったので、軽く口角をあげ、目礼をした。


騎士の時にはありえない事だが、執事や家令としてはお客様への愛想は欠かせない。


すると・・・

ざわ・・・と空気が動いた、気がする。なんだろう、この圧は(汗


周囲からの視線が増えたような気がするが、まずは会場内への挨拶が優先だ。


「さーすが、クラウス! 会場の妙齢女子(年上好き)をごっそりもっていったねー!」

「は? 何も持って行っておりませんか・・・」

いーの、いーのと言われて、ぽんぽんと腕を叩かれた。


女子というのは、男子より成長が早いのだという。

お嬢様は幼い時より大人びておられましたが、ちゃんと楽しい子供時代を過ごせていたのでしょうか?

いつも領内のことで走り回り、自分の楽しみは後回しになっていないかと心配になってしまうのです。


そう、うちのお嬢様はとても、優しい子なので。


「お嬢様」

「ん、なーに?」

くるりと振り向いたお嬢様の頭をそっと優しく撫でてみる。女性陣がせっせと綺麗にセットしたので崩すには惜しい出来だ。


「慌てて大人にならないで下さいね。ゆっくりでいいのです。

 私たちに、もう少しの間、貴女を見守らせてくださいませ。」

と囁くように話しかけながら、淡く微笑んだ。


きっと、そう言いたかったのは、彼女の祖父であろう、我が主だ。


最初は、ぽかんとした顔で私を凝視していたお嬢様が、みるみるウチに真っ赤になって何やら意味不明な事を呟いている。


「なにこれ、百戦錬磨ってこういう事も有効なのかしらっ! 初心者には刺激が強すぎ!」


「お嬢様?」


くるりと振り返って、にんまりと笑って見せる姿は、年相応にやんちゃな笑顔。


「ふふふ、婚礼のバージンロードを歩くのは、まだまだ先だから安心して? そして、その時の介添えはクラウスよね?」

バージンロードを共に歩き、結婚相手のところまでエスコートをするハズの男親はもうこの世にない。


ならば、この世で親代わりを務めるものが立つのが順当といえよう。


「親代わりですか、なかなかに重い役目ですな」

「いや?」

ちょっと困ったように見上げてくるお嬢さまに、にっこりと笑いかける。


「いいえ、そのお役目は、何があっても渡す訳に参りません。競争相手が多そうではありますが」

「うーん、トーナメント制にするかなぁ。勝ってね、クラウス」


「もちろんでございます!」


きっぱりと勝利宣言をして、そっとお嬢様に手を差し出し、エスコートを申し出る。


ふふふ、お姫様みたいな扱いだね!とお嬢様が笑う。


・・・いやいや、貴女はワタクシたちの大切なお姫様なのですよ、ずっとね。


そう心の中でつぶやいて、アンディ様の元へとお連れするのでした。










.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.


クラウスかっちょいいい~!

やだもう、オジサマカッコいい!

ね!本編よりいいでしょ!w


おーもり海岸さま、ありがとうございました(//∇//)


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