おれ達、随分遠いトコまで来ちまったよなあ……。 作者: cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字) 掲載日:2013/10/16 ポケットから出したベッコウ飴を咥え、霧に滲む朝焼けをぼんやり眺める。 「随分遠いトコまで来ちまった。お前が道草ばかり食うからだぞ、ダーナ」 見渡す限り見知らぬ雪原。 「つか、最近コレばっか! 普通のメシ食いてェ! 聞けよ、ダーナ!」 胃袋ブラックホールで至福とばかり草を食(は)んでばかりいる牝馬(ダーナ)と迷子になってから、牧場に帰れない彼だった。 「父ちゃんがお前に乗るなつった理由がコレ!? 家に帰りてェよ!」