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Rebirth or Creation-再生または創造の世界-  作者: ローレライの騎士
8/22

物語の始まり……?

いやぁ、やっとテストが開けました~

長く辛く、そして完敗!

さあて、気を入れ直して執筆頑張るぞ!




 ーー‘俺’なら、この先はどうする?




 それは、俺がどうするかで未来が変わるということ。俺が書いた物語が、現実の世界で動いているということでもある。

 俺が、もし……『俺』と『アルファ』を主人公とした物語を書くなら、

どのような世界にするか……


 答えはーーある。それは、俺が一番望んでいた世界ーー


「ーーねえ」


 不意に、アルファから声をかけられる。


「……なんだ?」


「ここは地上界のどこらへんなの? それと、今は朝なのかしら?」


「地上界……?」


 気になったワードは、地上界だった。それも無理はないはず。

なんせ、そんなワードを聞くのは、『ファンタジーの世界』だけだから。


「ここは地上界なんでしょ? お父様が言ってたわ」


「初耳だけど……」


「……そんなはずはないわ」


 アルファは目をつむり、過去を見つめるような目で、俺を真っ直ぐにとらえる。

そして一拍子おいてから、「地上界はーー」と口を開いて喋り出す。


「あたしの住んでいた『天空界』とは違って、空気が濁っているのよ。あなたはそれに慣れてしまっていて、まったく気づかないだけ」


いよいよファンタジー世界の定番とも言える単語が出てきた。

地上のことを地上界と呼んでいる時点で、だいたい次に出てくる単語は分かっていた。

だが、あらためて言われてみると、なんだか不思議な気持ちになってしまう……


「待ってくれ……、『てんくうかい』って、なんだよ?」


「あんた、そんなことも知らないの?」


 そんなことも知らないの? って、俺がそんなことを知っている訳がない。

俺はただの人間なんだからな。知らなくて当然のはずだ。


「知っているわけないだーー」


「ーー分かったわ!」


 呆れた、と言いたかった俺の口が、アルファの言葉に圧倒される。


「あなた、ニンゲンだから知らないのね!」


「…………」


 はい。そうです。と言うのには、まだ早いような気がした。

なぜなら、アルファが言っていることを、理解できずにいたからだ。


「そういえば、『ニンゲンは知識が乏しく煩悩ばかり』ってお父様が言ってたわね」


「違う。俺は、お前の存在が何なのか理解できないだけだ」


 俺は、俺以外の人間を否定されることが気に食わず。反論の言葉を発した。


「あたし? あたしはねえ……」


 いがいだったが、アルファは俺の言葉を真に受け、どうやら答えを絞っている

様子だ。


「…………」


 しばしの沈黙。しかしその沈黙は、突発的なタイミングに発せられたアルファの

言葉によって、打ち壊された。


「ーー創造人、かな」





















「……それはさっき聞いたぞ……。お前が創造人だってことも、『天空界』ってとこに住んでいたということも聞いたーー俺が知りたいのは、『お前がなぜここに存在しているか』なんだよ」


「あ、そっち? だったらそれを伝えてよね! 勘違いしちゃったじゃない」


 微妙だが、アルファは頬を桜色に染めた。もともとの白い肌が、より透明感を増したようにも見えた。

 というか、さっきの質問で勘違いをするのはおかしいだろう……


「あたしがここに来た理由は……」


 ーー次、アルファが口を開いたとき、すべてが分かるはずだ。


 地上界、天空界、アルファの存在。


 そして、『俺』と『アルファ』は、物語のーー主人公として選ばれたのか。


 すべてが分かるはずだ。


 すこし間をあけて、アルファの口は衝撃を発した。


「あたしがここに来た理由はーー‘勇者'を探すためよ」


 





   完全に、始まったーー






テストあけ、一話投稿ですー!

なんだか、長くなっちゃいましたが……

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