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Rebirth or Creation-再生または創造の世界-  作者: ローレライの騎士
7/22

物語の始まり……?

新章突入です!





「ソウゾウジン……?」


 アルファは確かにそう言った。

俺の耳が聞き間違えたわけじゃない。


「そう。創造人」


 ――聞いたことがある。

 昔の昔。大昔に、天地創造をした神の使いに、『創り人』という役があって、

その役にあたっているのが、今さっきでた『創造人』という人間。

 その『創造人』には、天地以外の概念を創りあげ、この世界を調和させる使命があり、

何万人もの創造人が、一生を『創造』にかけたと言われている。


 ――だがこれは、『世界起源』という説にしかすぎなくて、誰も信じていなかった。

なのに今、その説は……『誰もが信じなくてはならない事実』に変わった。


「本当か……?」


 さっきから、驚きの連続が俺の脳を襲い、整理が追いつかなくなっていて、

なんでも否定してしまう脳に変わり果て、今聞いた事実を肯定するには難しいんだ。


 だが、アルファは「ええ、そうよ」と、即答する。


「…………」


 ますます、俺の人生が壊れていく。それが目に見えてわかる――だから逆に、

これは『夢』なんじゃないのか。って……疑いたくなる。

 俺は、左手で高鳴る胸を抑えるようにして、息を呑む


「……ひとつだけ、いいか?」


「まあ、いいわよ質問くらい」


 俺は、この事態の元凶であるアルファに疑問をぶつけることにした


「俺は……これからどうなるんだ……?」


 俺は今から、異世界にでも飛ばされるのか……?

 俺は今から、この世界を脅かす敵と戦うのか……?


 本当はそんなことを聞きたかった。けど、それを口に出してしまうと……

 ――俺がそれを望んでいるみたいで、嫌だった。


「……さあね」


 アルファの返答は、単調すぎてリアクションに困るものだった。


「さあね。って……」


 いくらなんでも無責任すぎる。そう言いたかった。けど、言ってしまうと……

 ――俺がそれ以上を求めてるみたいで、嫌だった。


「こっちもワケ分かんないのよ。お互い様よ」


 確かにそうだ。アルファも俺と同じで、自分がどうなるのか分からないんだ。


 

――これは物語の序章なのか?


 

……いや。きっと、きっとこれは……


 こ れ は 物 語 の 始 ま り だ



 どこかで読んだ漫画に、「美少女が急にやってきて、謎の敵とたたかうハメに!」なんていう

展開があった。これはきっと、そのうちに入るんじゃないのか?

 正直言って、突然『深い赤の目、薄い赤の髪』の美少女が現れたら、誰だって思うことだろう。

それに加え、「私は創造人よ」なんて問題発言を言われたんだ。間違いない。

 


 ――だったら、この先どうなる?


 ――読める展開のはずだろう?


 ――なのに、なぜ読めない?




   ――分からないんだ。



 もし、この物語を書く人物が居れば、この先の展開をどうする?

でもそれは、客観的に見ているだけで、なんのヒントにもならない――


 だったら――




             ‘俺’なら、この先どうするんだ――







ったくよォ、今日は金曜日だってのによォ……

なんだよ『勉強しろ!』しか言われてねえじゃねえかァ!

ウガァァァァァ!!!!

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