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Rebirth or Creation-再生または創造の世界-  作者: ローレライの騎士
20/22

開かれた異界の扉

設問に答えよ。

Q,創造神ブラフマーは、何を創り上げたのでしょう?





 ──ファンタジー話に、『空を飛ぶ主人公』はよく出てくる。

今まではそれを、第三者の視点で見たりしていたが──その感じとはまるで勝手が違う。

 

 まず、どこに力を入れていいのか分からない。まるで海に浮かんでいるような感じがするだけだ。

 そして、俺の左手がアルファの右手とつながっていることもあり、俺は空中に投げ出されているような……振り回されているような感覚が、俺の平衡感覚を狂わせている。



「──おい! どういうことだ──」



「──質問は後! さっき約束したでしょ!」



 口を開くだけで、

 口内や喉の水分がまるでなくなってしまうってのに、アルファはなぜか──笑顔だった



 ふと。下を見たら。



「──ひぃッ!」



 尋常じゃない恐怖が生まれた。

 名水大公園自体、あまり高い場所にあるわけではないが、下の景色が遠くなっていくのでアルファが

上へ上へと上昇していることが分かった。それも、猛スピードで。



「なによシキ! あんた高いところ苦手なの!?」



「ち、ちげぇっ!! はじめてだからだ!」



 とは返したものの、本当は高いところが大の苦手だったりする……。

 というか、この状況で驚かない一般人なんて居ないぞ……。



「ふーん……!! だったら速度上げさせてもらいますよっと!!」



「ちょ──え!? えっ!?」



 直後、アルファは言葉通り速度を上げやがった。

 もう新幹線と同じくらいじゃ……って思うくらいのスピードだ。



「……もう……ちょっと……!!」



 風圧で鼓膜が圧迫されていて、アルファの言ったことはもう聞こえない次元だ。

 しかし、かろうじて目だけはまだ使える。その目でアルファの目線──名水神宿ノ山を捉える。

 いっけん、何も変わっていないようにも見えたが、よーく目を凝らして見てみると、わずかに『山頂』あたりが光っていた。



「(あれか……? アルファが「やばそうね」って言ってたのは)」



 たしかに、なんかヤバそうだ。雰囲気的に。



「飛……すわよっ──」



「──え?」



 一瞬、アルファが何かを言ったような気がした……というか、絶対なにか言った。

 でも、この風圧が妨害していてなにも──



「──って、うおぉぉおお!?」



 グイッ と左手が引っ張られた刹那、俺には到底理解できない世界が見えた。


 スローモーションで流れる映像。俺は……死んだ、と思った。



「とおうりゃぁああああ!!」



 ザザザザザザザザザザザザッ!! と、地面を擦る音が耳に響く。


 それに応じて、ガタガタガタガタガタッ!! と体が上下に揺れる──というか振動する。



「……い、いったい……」



 いつのまにか閉じていたまぶたを、恐る恐る開けてみると……




「──さあ! 行くわよ!!」





   ──もうどうなってんのか分かりません。




答え。

A,地上界と天空界

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