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Rebirth or Creation-再生または創造の世界-  作者: ローレライの騎士
13/22

物語の始まり……?

俺のものは俺のもの。お前のものはお前のもの。




「お父様の命令? 同じようなことは前に聞いたが」



「あらら。そうだったかしら? よく覚えてないわ」



 ほんの1、2時間しか経ってないのに、よく忘れられたもんだ。



「……で。それがなんだっていうんだ?」



「実は……」



 アルファは俯き、肩幅をせばめた。



「実は……?」



「実は、その勇者を探さないと‘なにもかも’が終わっちゃうのよ」


 なにもかもが終わっちゃう……? 少しーーいや、意味深すぎる。とくに、『なにもかも』ってとこが。



「終わるって……具体的に何が?」



「そうね……、『世界』が……って言ったらどうする?」


 アルファは、目だけが笑っていない顔でこちらを向く。


「世界が……終わる? なんでまた急に?」



「話せば長くなるけど、それでも聞く?」


 少し抵抗があったが、俺は「聞くよ」とうなずいた。



「……あたしのお父様はね、天空界でもっとも力を持つ『予言師』なの。予言師は、その名のとおり未来を予言することができて、天空界でも慕われてる職業だったのーーつい最近まではね。けど、この前、あたしのお父様は‘妙な未来図’を夢のなかで見たらしいの。その内容が、『調和の乱れ』を大きくうながす内容だったって、お父様はいってたわ」



「調和の乱れ……?」



「調和っていうのは、天空界と地上界の対立をつりあわせてる『境界』みたいなものよ」


 天空界と地上界の対立……? まさか、天空界ってとこは地上界に何か攻撃をしているのだろうか? ……だったら、この世界ーーもとい、アルファの述べた表現だったら、この地上界に影響がでるはず……



「地上界と天空界は対立してるってどういうことだ?」



「戦っているとかじゃないわ。共存しているの。この地上界と天空界で、共存の対立が起こっているの。分かるかしら?」



「ま、まあ……なんとなくだけど……」


 なんとなくどころか、さっぱり意味が分からない。そもそも天空界ってどこにあるんだ



「なんとなくでいいの。天空界を知らないあなたにとっては、異界の地なんだから」


 異界の地……、まさにそうだ。聞いたこともなければ、今まででその正体を知った者も、この世界ーー地上界には居ない。



「天空界と地上界の対立は、見事に調和されていたわ。人類の起源『イヴ』によってね」


 ーーイヴ どこかの偉いさんがたてた説に、人類の起源『イヴ』が記されていたはず。

それもまたここで証明されたっていうのか……? ありえない……


「イヴによって調和されていた天空界と地上界は、ちょうど今年で五億年目」



「ご、五億年!? そんな期間も、地上界と天空界は対立していたのか!?」



「ええ。創造神ブラフマーが両界を創りあげてから、天空界と地上界は対立しあってるの」



 ーー信じられない。信じれるものか。







ブラフマーは創造神、ここ重要

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