物語の始まり……?
ちなみにアルファの由来は波からです☆
ーー名水大公園。この名水市で一番大きく施設も整っていて、公園といえば公園だけど、施設といえば施設だ。その名水大公園には、名水市のシンボルともなっている『大時計塔』があって、四六時中光り輝くライトもついている。大時計塔の高さはおよそ40メートル。
この名水市内なら、どこからでも見ることができるほどの高さ・光量だ。
「迷いし旅人は、まず目印を探す。そうなればもう確信できる……!」
俺は再び走り出した。すでに足の裏に激痛が走っていて、とうてい走れる状況じゃないが、この要らないモノを還すまでは、まだ耐えていたい。
「はぁっ……! はぁっ……!」
住宅地の細い路地をぬけ、大通りにでた。とうぜん道に人影はなく、車一台通ることのない道路を、横断する。
※ ※ ※
「……いた」
ドンピシャだった。アルファは名水大公園のブランコに腰かけていて、離れていてもその奇怪な容姿は浮いていた。
「…………」
……いつだったか、'このような’光景を見たことがあったような気がする。
ブランコに腰かけたアルファは……
カンッ
右足を前に出したときだった。足元に落ちていた空き缶に足があたり、アルファの元のほうへ転がっていく。
「あ……、よう」
「……シキ?」
一時間ほどぶりに、どこまでも深い赤の目と、俺の目はめぐり逢う。
「なんでここに……居るの?」
「それはこっちの台詞だ」
「あたしはただ……道に迷っただけで……」
道に迷っただけで、この時間まで外に居るなんてホームレスか。とは言えない。
「そうか。道に迷ったのか。それは残念だな」
俺はそう言いながら、アルファの隣ーー空いていたブランコに腰かける。
「いいのよ……どうせ、時間はないの」
「……時間?」
「あたしがここに居れる制限時間よ。いつまでもこんなとこに居られないわ」
「それは、お前が創造人だからか……?」
「残念。的外れよ」
……だとしたら、『天空界』が関係しているのだろうか。もしくはアルファの言っていた『勇者』か
「……あたしは、お父様の命令でここにきたの。勇者を探しにね」
ある程度のストーリーは出来上がったので固めていきます(笑)




