強そうな少年
奇承転結、第3話です。
ピンポンパンポーン
皆さんにひとつお願いがあります。
感想、意見、アドバイスをください。
繰り返します。感想、意見、アドバイスをください。
ピンポンパンポーン
「テメェが森守真か…?」
その少年は開口一番にそう言った。
その低い声音があまりにも恐ろしく、真は冷や汗が吹き出すのを感じた。何か喋ろうと口を開くが声は出ず、パクパクと口を開閉するだけだった。
すると隣の魅月が真の代わりに喋り出した。
「そうだよーリューク。この人が真君。仲間になってくれるんだって!ね?」
急に話をふられた真はなんとか「うん…」とだけ言うことができた。
どうやら魅月とこのリュークと呼ばれる人は仲がいいらしい。
まぁ、魅月が真をこの部屋に連れて来たのだから、当たり前だが。
すると魅月は余計な一言を付け加えた。
「ダメだよ?リューク。初対面の人にそんな態度をとっちゃ。だからリュークは友達が出来ないんだよ?」
「……」
リュークは無言だったが、完全に怒っていることがわかる。きっと額には「〆」のようなマークが浮きでているだろう。
(もうここにいられない)
命の危機を感じた真がその場から立ち去ろうとした時、リュークが口を開いた。
「…悪かったな、真」
いきなり謝られて驚いている真に、魅月が耳打ちした。
「ね?リュークは根は素直なヤツだから」
その言葉に真が深く安堵したことは、言うまでもないだろう。
********************************************
「んじゃ、改めまして、自己紹介しましょう!」
魅月が明るい声で言う。
魅月のムードメーカーとしての才能はピカイチなんじゃないか、と真は思った。
そうは言っても、リュークと呼ばれる少年は一向に口を開く気配がない。
ここは自分から喋るしかないか…。
真は意を決して口を開いた。
「あの…僕、森守真です。どうぞよろしくお願いた、いたします」
最後の最後で噛んでしまったが、なんとか喋ることができた。
するとリュークのほうも口を開いた。
「俺は白崎竜だ。…まぁよろしくな」
「はいっ!こちらこそ!」
初めて真と竜の間に会話が成立した瞬間だった。
魅月が弾んだ声で言った。
「真君は私達の仲間だからね~♪」
仲間、先ほどから魅月はその言葉を強調している気がする。
友達、じゃないのか?
真はそのことを聞くなら今しかないと思い、口を開いた。
「あの…、仲間ってどういう意味ですか?単純に友達って意味じゃないですよね?」
『生徒会の仲間って意味』
魅月と竜が同時に答えた。
竜が露骨にイライラし始めたので、魅月が丁寧な説明を加える。
「私達は生徒会の一員なの。生徒会といっても裏、生徒会?」
「裏?」
思わず聞き返した真に、今度は竜が答えた。
「生徒会と俺達は何も関係ない。裏生徒会っていうのは名だけだ。俺達は目的があって…」
「シーーー!」
魅月があわてて竜の言葉をさえぎった。
「目的って…?」
真が聞き返してみても、二人からは何の反応もない。
よほど重要な秘密だったようだ。
しばらくの沈黙の後、魅月がようやく口を開いた。
「・・・目的についてはまだ話せない。そのうちに話すから!」
真は無理に聞き出そうとはしなかった。なんとなく聞かないほうがいい気がしたからだ。
その代わりにそのことより気になっていた疑問をぶつける。
「あの、ここはいったい・・・どこなんですか!?」
『秘密の部屋』
またもや魅月と竜が同時に答えた。しかも答えになっていない。
「・・・おい。魅月。お前さっきから何俺とタイミングかぶってるんだ」
「それはアタシの台詞!リュークこそなんでアタシとかぶるの!?」
激しい口げんかに発展しそうなところで、真が止めに入った。
「もう、そのへんで言い争いはやめにしてください・・・。それより『秘密の部屋』って言われたってピンときませんよ。もっと詳しく教えてください」
「あのね、ここは屋上にある部屋なの。屋上から見たらばればれな部屋だけど、屋上は見ての通り立ち入り禁止だからばれないばれない!」
真は魅月の答えをもっと深く追求する質問をした。
「でもなんでばれずにこんな部屋作れたんですか?それにこの部屋につながる隠し扉の指紋認証装置・・・あんなすごいものどうやって?」
『・・・それは秘密』
本日3度目。魅月と竜がハモった。
「魅月・・・テメェなぁ・・・」
「リュークねぇ・・・」
二人の間に火花が散った。ヤバイと思った真がまたもや止めに入る。
「まぁ、二人とも。ケンカはやめにしましょう?ケンカするほど仲が・・・」
『よくない!!!!!』
本日4度目である。
二人は真の制止を無視して、ギャーギャー口ゲンカを始めてしまった。
そのときだった。
「ケンカはよくないよ?二人とも」
扉から少年が入ってきた。その人物は次に衝撃的な言葉を発した。
「いい加減にしないと、塩酸浴びせるからね?」
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
この小説1話1話が短いので、話の流れが遅いですね。
とまぁそんなことはどうでもいいんです。
前書きにも書いたように・・・
感想、意見、アドバイスください!!!!!!!
まだ一回も貰ったことがないんです(泣)
この際「おもしろくない」の一言でもいいです!
おもしろくないということは分かっているので(泣)
お願いします。