第2話 コース王
パチュリー•ノーレッジ
図書館の管理人。レース会場となったときの記録係もこなしている。スカイドリフト自体はあまり好まず、レースには参加したことがない。
布都「パチュリー殿、コース王の書物とかはないかの?」
パチュリー「ああ、最近はそのコース王を調べにここに来るの多いから頑張って探してるわよ、最近だとこれかしら」
パチュリーは布都に最近見つけたコース王に関する書物を手渡す。布都はその書物を読み始める。
布都「ふむ、もう名前も分かっておるのか。これを書いたのは一体誰なんだ?表紙にも書いてないが…」
パチュリー「私の予想だけどそこに書いてある10のコース王のうちの誰かが書いていると思うわ。コース王を知るためにはコース王になるしか方法がないもの」
その書物には妖精達から聞いた伝説に加え、コース王の名前とレートシステムのことも詳しく書いてあった。どうやらレートがコース王に出会うための手がかりとなるらしい。
コース王の名前はそれぞれこう記されている
マリサキ→コース王 メルシー
魔法の森→コース王 フォリム
人間の里→コース王 ハバン
紅魔館→コース王 ソディーム
迷いの竹林→コース王 ルヴァン
妖怪の山→コース王 ユミ
聖輦船→コース王 サラ
白玉楼→コース王 ヒャコ
灼熱地獄跡地→コース王 イオブ
霧の湖→コース王 ミラ
そしてコース王に認識される条件は【レート7000突破】であるとも記されている
この世界では各コースごとに【レート】というものが測定される
【レート】はそのコースでの適正値を表しており、0〜9999まで変動する
1000で一般人、3000でランカーレベル、5000以上は別次元の領域とされている
このスカイドリフトの世界ではスペルカードルールなど存在せず、スペルカードはあくまで攻撃手段で命の奪い合いとなる。だが、それではやがて幻想郷は破滅の運命に追いやられてしまう。そこで近年では幻想郷の平和を希望する者は皆、コース王達の力を借りて未来永劫の平和を実現させようと日々努力している。
だが、レート7000など、別次元という言葉1つで表せるのだろうか、それほどの適性値なのだ、0~9999で変動するとはなっているが、本来その半分の5000でさえ天性の才を持ちながらもかなりの努力をしないと到達できない領域である。
しかも風の噂ではレート9000以降はレートの評価方法がいつも通りではなくなるらしい、人によってはカンストを目指すことすらそこで断念することになるとか。
現在のコースレートのトップは以下の通りである
マリサキ→魔理沙 4100
魔法の森→アリス 3400
人間の里→霊夢 3000
紅魔館→レミリア 2100
迷いの竹林→優曇華 3200
妖怪の山→こいし 4300
聖輦船→ぬえ 3600
白玉楼→妖夢 5000
灼熱地獄跡地→お燐 5700
霧の湖→布都 5000
各自好きなコースを走るため、全体的に高くコースレートのトップに君臨していない者もいれば、コースを絞って走るため、トップに君臨している者もいる。そして現時点で飛び抜けて高いのは妖夢、お燐、布都がトップである白玉楼、地獄跡地、霧の湖である
この3キャラは全員中ドリという枠に入っており、中ドリは高ドリ、低ドリの扱いにも比較的慣れているためレートが高くなりやすい。しかし、高ドリは低ドリ、低ドリは高ドリの扱いにあまり慣れていないため、レートが低くなりやすい。
そしてこのスカイドリフトの世界では自分のステータスを自由に選択することが出来る
これはレートシステムを採用するときに最速タイムのみだと速度で有利すぎる低ドリキャラ達だけが高くなるという不公平が生じてしまったからである
今ではレートは【そのコースをどこまで理解し、どこまでそのコース王に愛されるか】という判断基準となっている
レート9000以降は【コース王との関係性】の方に評価点が傾き、コース王、すなわちそのコースを愛でる愛が無ければレートカンストも、コース王に認められるチャンスもなくなるということである。
コース王に愛されるというのはそのコースを愛し、そのコースに愛されるという相思相愛の関係を意味している。コース王はコースそのものを愛する者を気に入る。つまり、ただそのコースをただ速く走る者ではなく、そのコースが好きで走っている者を好むのである
そしてコース王に認められるにはこのレートが10000以上、すなわち本来の適正値を限界突破しないと認めてもらえないと言われている
布都「とりあえず霧の湖のレートを7000まで上げるしかないな。頑張るぞ!」