疾走する
暑いですね
小説進みませんが、那須さんのオファーで気分転換
詩を作ってみました。
①:点滅する街灯の上に
這う羽虫を探し出しては
おぼろげな光に集まる習性に
何か意味はあるのかと
考えてみたりする
夏の暑さに急かされて
人間及び生物たちの生命活動は
生き生きと活発化していた
僕も負けじと
遅れながら
その後に着いていく
がぶ飲みサイダーを
ぶちまけたかのような
あんな青々しい空が
瞳を焦がし迫ってくる
手を叩けばどこまでも響く立体音響
ひぐらしの声はまだやまない
ってことは夏という季節も
遊び足りないがたくさん残ってるんだ
②:今夜も何かを期待して車を走らせる
束の間の休日
篭ってはいられない焦燥感
いつもの海が
いつもの顔が僕を待っている
北斗七星が見下ろす海は騒がしく僕を煽る
遊ぼうよ
何もかも放り出して
束の間の休日を街灯に
集まる羽虫の如く飛び回る
疲れ果てコンクリートの冷たさに
目を閉じて身を委ねる
このまま逝っても良いかな
目を開けると煌めく天体
あぁもう少しだけ留まってみようか
幸せな時間をもう少しだけ舐らさせて貰おう
コンクリートが背中を冷やす
夏の風が頬を撫でる
夜中の海は騒がしい
僕を煽る
③:透き通った背景に
フラッシュバックが掠める
ほのかに伝う日だまりへ
永遠の刹那を繰り返すこの時
どうやら
視界におさまる世界までも
ガラス細工の水槽に沈んだ
全てが澄んでいて
よく晴れた透明度を放つ
いっそ病的なまでに
色白の素足を晒して
走ったって構わないと思える
あぁ次から次に事象が矢継ぎ早に来て
一息つく余裕もないまま
夏風邪にだけはかからないように
強がりの我が儘を
全力を持ってして行使する
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*①と③パートは、「那須茄子」が制作。
↓
【https://mypage.syosetu.com/2436408/】
文章の魅力に改めて気がついた
お誘い頂いた那須茄子さんに感謝