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「出会い」

 春、それは出会いと別れの季節。

 その季節に僕は初恋をした。




 4月5日、本日は中学校の入学式だ。

 ウキウキとした気分で僕、小野寺華蓮おのでらかれんは制服に袖を通す。今日から中学生、待ちに待ったこの日がとうとう来た!

 児童から学生になり、少し大人になった気がする。

「そろそろ時間よー!」

 母さんの声が聞こえ、僕は時計を見る。

 9時40分、中学には10時に着けと言われていたのでそろそろ出なきゃ遅刻してしまう。

 急いでカバンを持ち、靴を履く。玄関に手を付けた瞬間リビングの方から「中学校生活はスタートダッシュが肝心よ」と、聞こえた。

「はいよ!」

 そう言い、僕は家を出た。





 校門をくぐり、校内へと入る。そこにはズラーと続いた桜並木が歓迎するかのように佇んでいた。

 風が吹き、桜が舞い散る中僕はある1人の少女を見つけた。その少女はとても美しく、モデルでもやっているのか?と、思わせるほどの体型で腰まである髪の毛が似合っていた。

 桜と相まってとても神秘的に見えた少女を僕は数秒見つめる。すると、その少女は僕の視線に気づいたのかこちらに向き、ニコッと笑顔になり「こんにちは」と、言うと校舎の方に歩いていった。

 僕の心は何故か満たされていて、恋をしてなかった自分でも分かる。

「これが初恋か・・・」

 中学校生活初日、僕は叶う可能性なんてゼロに近い高嶺の花のような少女に恋をした。

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