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【幕間劇】大吾とちぱガExchange

ルンルン書いてたら一万字近くなってしまいました。

ちょっと長いですけどちっぱいガールズの可愛さが詰まっています。




 皆さんお久しぶりです。女神マールです。

 とあるガチ休日の午後。わたし達はケイさんとチハさんの雑貨店に足を運んでいました。

「えぇっと…、本気でやるの? あなたたち」

 ハテ? するチハさんはわたしと同じ神族で武神様の天使です。

 わたしはもう天使ではないのですが、何の女神かと言われたら困ってしまうので聞かないようにしてください。ちなみに前は創造神様の天使でした。

 そんなわたしはヴィヴィさん、スズランさん、メアさんと四人であるものを買いに雑貨店に来ました。

 ここの雑貨店は『ねぇものはねぇ』が謳い文句なので何でも揃っています。

 店主のケイさんのスキル『アイテムクリエイター』で無いものは創れますので本当に何でも揃っています。

 でも大吾さん曰く胸パッドだけは置いてないようです。

 不要なものなので置く必要がないと大吾さんとケイさんは笑いながら話してるのをジト目で見てた記憶があります。

 さて。

 本日はわたし達四人から大吾さんへ日頃の恨み…じゃなかった、感謝を込めてプレゼントしたいと思って買いに来ました。

 そのプレゼントはと言うと。

「私たち四人の格好を替えてだいごに見せつけてやろう大作戦よ」

 はい。

 わたしはあまり記憶にありませんが王都での勇者の一件、ヴィヴィさん曰く大吾さんは大活躍だったらしいのでそのお礼をしようという経緯でこの大作戦になりました。

 わたしとヴィヴィさんは食べ物にしましょうと言ったのですが大吾さんに喜んでもらうものという事で却下されてしまいました。

 メアさんはメアさんで一番迷惑をかけてしまったのでまた城へ招待したいと言ったのですが大吾さんの胃に穴が開いてしまうかも、との事でこちらも却下となりました。

 そこで採用されたのがスズランさんの案でした。

「正直言ってだいごはちっぱい女子以外には興味も示さない変態よ」

「変態ですね」

「え、えっと…そう、なのかな?」

「スズラン様、マール様。変態呼ばわりしてはダイゴ様に失礼ではないかと…」

「いいえメアさん。アイツは変態よ」

 大吾さんの変態疑惑。賛成派わたし、スズランさん、チハさん。反対派ヴィヴィさん、メアさんの3:2で変態可決となりました。ケイさんは何か言いたそうですけど黙ってました。

「でも逆に言うとプレゼント選びが楽でいいって事ね。だいごの好きなちっぱい女子をプレゼントすればいいわけだし」

「女子をプレゼントとは」

「もちろん人をプレゼントするなんて出来ないからせめて私たちでだいごが喜びそうな事をしてあげようって話よ」

「なるほど! それならダイゴも大喜びだね!」

「皆さまはいつもこんなにもダイゴ様を想っていらっしゃるとは…、私はまだまだのようです」

「あ、いえ。メアさん。いつもこんな話ばかりしてるわけではないですよ?」

 スズランさんが立案、ヴィヴィさんが納得、メアさんが感心みたいな感じになってますけど違いますよ。

 確かにいつもどこのお店でランチにしようか迷う時はスズランさんが決めてわたしとヴィヴィさんが納得しますけど。何でも美味しいですから。

「男、いえ。女もそうだけど人はギャップに弱い傾向があるわ」

「ギャップ、って?」

「例えばゔぃゔぃ。王都でだいごと共闘した時どう思ったかしら?」

「え!? えっと…、その、あー…ちょっとかっこよく見えた、かなぁ?」

 ジト目のスズランさんの問いにオロオロヴィヴィさんが答えています。

 もし大吾さんがこの場にいたらお顔の作画が崩壊していたことでしょう。そして目を潰されていたことでしょう。

「そう。私も経験があるんだけど、普段どうしようもない男でもいざって時に助けてくれたり頼りになる男に女は弱いわよね」

 ギルドの受付嬢のスズランさんがピンチの時ってありましたっけ? まさかユリさんに襲われた事を言ってるわけではないでしょうし。

「逆に男にもそれは言えて、普段は女の子らしいまーるが急にボーイッシュになったり、鎧を着込んでいるめあが素肌を晒したりとかも効果は抜群なわけね」

「だからお店で今日着る服を買い揃えようって言ったんですね!」

「さっきからそう言ってるじゃない…」

 ようやく合点がいきました。

 スズランさんのお話は難しいですからね。よーく聞いてないと理解出来ません。特に食事中。

「お、お話は分かりましたがでは誰がどのような格好をするのでしょうか?」

「いい質問ね、めあ。私なりに考えてみたんだけど、初見の服よりも私たち四人の服を入れ替えて見せた方が効果的のような気がするのよ」

「どうして?」

「他の男なら初めて見る服も新鮮である程度の効果は期待出来ると思うけど普段から私たちを視姦しているだいごにとっては既視感と初見が混ざり合って効果は抜群のはず」

 最悪死ぬわ、とスズランさん。

 死んじゃまずくないですか?

 これも前に大吾さんから聞いた話なんですが大吾さんは物理、魔法系の攻撃なら耐えれる体をしているようですが精神系や五感系の攻撃には滅法弱いらしいです。

 でもそもそも大吾さんに格好変えただけのわたし達を見せて喜ぶのでしょうか?

 大吾さんにも好みがあるでしょうし、わたし達にも似合う似合わないがあります。

 それを格好を変えてお礼をするだけというのは、とむむむ悩んでいると、

「マールさん。もしダイゴが逝っちまった時はこれを飲ませてください。致命傷でも逝っちまってもすぐに飲ませれば回復出来る秘薬です」

 ケイさんがわたしにリザレクト効果のある薬を譲ってくれました。それも四本。

 えっと…、これでは一人一殺する計算になってしまうんですがそれは…。

「詳しくは言えませんが俺も過去に逝きかけたので念のためです」

「あ、ありがとうございます。ケイさん」

「さて。それじゃ今回の服装入れ替えを決めるわね。条件はギャップ。まずはめあ。あなたは――」




  ―――




 今日はガチ休日。

 なのでマールたちはメアも入れてどこかのお店でフルもっふするのか朝早くから行ってしまった。

 オリオンさん一家も家族サービスをするのか一家全員で遊びに行ったらしい。

 残ったのは俺とシオンとバニラだけ。

 しかもシオンは庭でバニラとボール投げして遊んでいるので俺はレジャーシートに寝転がりながらぽけーっとそんな幼女と毛玉を眺めています。

 以前買っておいたバニラと遊ぶ為用のボールがあってよかった。シオンもバニラも楽しそう。

 ふむ。平和な休日だ。休日はこうあるべきだ。

 仕事とプライベートを分け、仕事で傷ついた心と体を癒すために休日は思い切り休む。これに限る。

 最近はそうじゃなくても精神ゴリゴリ削れるような出来事しか起こってなかったからね。今日はその傷を全快させなければならない。

 幸い天気にも恵まれてちょっと汗ばむくらいのぽかぽか陽気で風もそよそよ気持ちいいから絶好の全快日和だしね。

 バニラと行ったミスニーハ総合運動公園程ではないが教会の庭もそこそこ広い芝生なので駆け回るのには困りません。

「シオンー。バニラー。遊んでてもお水はちゃんと飲むんだぞー」

「パパー♡」

「へっへっへっへっ」

 俺が呼ぶとシオンもバニラもやって来ます。

 何て可愛い子たち。心の傷が10%回復した。

「ほら。ママたちが作ってってくれたお水。バニラは普通の水ね」

「んむんむ…」

「ちゃぷちゃぷ…」

 小さい子独特の両手で持ってコクコク飲む飲み方最高に可愛いのぅ。これが父性というやつか。タオルで汗を拭き拭きしましょうねー。

 バニラも小さいベロでチロチロ飲んでるからね。可愛いね。

「あっ。ママたちだー」

「え?」

 魔力水を飲んでたシオンが住居用別館の方を見てそう言うので俺もシオンの視線の先を追うがそこにママたち、つまりマールたちの姿はなかった。

 今は昼は過ぎたがまだ日が傾くには早い時間帯。こんな時間にフルもっふ族の皆が帰ってくるはずがない。

 そう言えばマールちゃんにお金ないんだから無駄遣いしちゃダメだよって言うの忘れた。

「見間違いじゃないのか? ママたちは今お買い物に行ってるんだ」

「ママたちいたもんー」

 ぷくーっとほっぺを膨らませるシオン。マールちゃんそっくりのよく伸びるぷにぷにほっぺですね。

 とりあえず両サイドから指でぷにっと挟んだ。そんなお顔もマールちゃんそっくりな)3(顔だった。

「むふー」

「ちょっと休憩したらまたバニラと遊んできな。でも危ないからお庭の外には出ちゃダメだよ」

 教会から出ちゃうとマールの神聖域(シオン)の結界の外に出ちゃうからね。

 天使なシオンを見たが最後、聖人クラスの人でも悪行に走る可能性があるから注意が必要です。

「シオンをよろしくな。バニラ」

「わぅ!」

 俺の言葉に元気に返すバニラ。

 うんうん。

 小さいシオンよりも更に小さいバニラだけど、シオンが後から幼精として出たこともあってお兄ちゃん気分でいるのかもしれない。

 動物は小さい子に優しいからね。子育てが嫌で家出するバンとは違うのだよ、バンとは。

 そんなバンとは違うバニラはシオンが放ったボールを追いかけてまた遊びだした。

 俺はそんな幼女と毛玉を見ながらまたシートに寝転がった。

「そういや俺昼飯食ってねぇな。シオンはさっき魔力水飲んだし、バニラも何か食わせなきゃだし何か作るか買いに行くか」

「だ、ダイゴ様。お昼でしたら私がご用意致します」

「え? メア?」

 背後からメアの声が聞こえた。

 という事はさっきシオンが見たってのは本当だったのか。

 俺はコロンと寝返りを打つとそこには。

「何をご用意致しましょうか?」

「…」

 スズランがいつも着ている白い受付嬢の服を着たメアが立っとる。

 ピンクパープルの長髪を風になびかせ、色白のメアの肌と白の服、更には白タイツなども合わさり全身真っ白になったメアが立っとる。

 そんなメアを見た俺は、


 ドッゴオァーーーッ!!! と腹に風穴が開いて吹っ飛んだ。


 時が止まって動けない所に容赦ない腹パンを喰らった典明の気分だ。

 一体何が起こったというのだ…。

 やられてしまったのか…。う、動けない…。

 ダメだ…。致命傷のようだ…。指一本動かせない…。

 な、何故メアが顔真っ赤でモジモジしながらスズランの服を着ている…?

 何故メアがいつものフルプレート姿ではなく、ちっぱいと分かる白の受付嬢になっている…?

「も、申し訳ありません! ダイゴ様! 見苦しいものをお見せしてしまって…!」

「ひゅー…、ひゅー…」

「ケイ様よりお薬を頂いております。お口を」

 そう言ってメアは俺の頭を腿に乗せ小瓶に入った水のようなものを飲ませた。つまり膝枕で飲ませた。すべすべの白タイツから伝わるメアの体温が最高でした。

「ごほぁっ!!!」

「ダイゴ様!? 何故!? 秘薬の効果が無いなんて私は一体どうしたら…!」

 オロオロメアちゃんちっぱい可愛いいい匂い。

 ってさっきの水はリザレクションだったのね。こんなものを用意するなんてメアちゃん確信犯なんだから。ケイから預かったって言ってたけどケイも絡んでるのこれ?

「大丈夫だ、メア…。さっきは正直即死クラスの致命傷を受けたけど、今は瀕死で済んでいるよ」

「そ、それは済んでいると言えるのでしょうか…?」

 HP100→HP1→HP100→HP1だからね。メアには二回殺されかけたけど何とか生きてます。

 ちっぱいの神スキルでHP1で耐えるスキルが無かったら即死してたよ。

 それにしても下から眺めるちっぱい越しのメアちゃん可愛い。二回死に際に立っただけの価値はある可愛さ。

「とりあえず何か体力回復するものが食べたいかな」

「わ、わかりました。すぐにご用意して持って参りますので少々お待ちください!」

 そう言ってメアは俺を優しく担いでシートに寝せてくれました。そしてパタパタと小走りで別館の方へ駆け出す可愛い力持ち。

 ふぅ。何だったんだ一体。どういう風の吹き回しだ?

 でもいつもフルプレートで99レべのちっぱいを隠してる勿体ないメアがオープンになってくれたので俺は眼福でしたがね。

 しかもメアってめっちゃいい匂いするんだよね。

 城住まいのメアは俺たち庶民と違って高級な石鹸使ってるのかも? もともといい匂いなのかも?

 あの子嗅覚でも俺を殺しに来るから油断したら即死させられるからね。油断してなくても致命傷だけどさ。

「だいご。体力がつく食べ物持って来たわ」

「スズラン?」

 今度は背後からスズランの声が聞こえた。

 食べ物を持ってきたって事はメアから引き継いだのだろうか? てっきりメアが持ってくるものだと

「はい。スタミナ満点ボリューム満点のコーコー鳥の胸肉串よ」

 思ってた俺はジュッ! っとスズランの毒で溶解されスズラン中毒になった。中毒性が非常に高い猛毒だった。

 な、何故スズランが色白ほっぺを桜色に染めてメアのぴっちぴちインナースーツを着ている…?

 しかもインナーのみだからボディラインが完璧に分かる程ぴっちぴちで馬鹿ほどたまらんあばばばば。

「あー…、うあー…」

「だいご。しっかりして。でもそんなに喜んでくれるなんて嬉しいわ。着た甲斐があったわね」

 ふふっと笑うスズランはご機嫌です。

 お、落ち着け俺ぇ! 相手は16才、相手は16才、相手は16才…。

「私も受付嬢でデスクワークだけだからたまには運動しようと思ってね。めあのをモデルに作ったの。でも運動前には準備運動はしないといけないわね」

 そう言うスズランは何をとち狂ったのか俺の目の前でストレッチを始めました。

 ぴっちぴちのボディラインがはっきり分かるスーツを着てるスズランが俺の前でストレッチを始めました。これはとても大事な事です。

 スズラン、お前な? ただでさえスズランのぴっちぴちスーツたまらんしてる俺の前で更に開脚とか前後屈とかさ。

 この子完全に俺を殺しに来てますわ。

 目でわかるんだよ。獲物を狙う目ですから。その翡翠色の目で見られたら俺は猛毒状態になって動けなくなる。

 でも残念だがそのストレッチは無駄だったな。

 だって俺既にスズラン中毒でラリってるし。久し振りに見たし使ったよラリってるって言葉。

 この状態の俺には何をしようがオーバーキルである事には変わりないからね。よかったよラリってて。

「いまいち反応が悪いわね。一度薬飲ませないとダメかしら」

「あぅー」

 先程のメアと違いスズランは俺の頭を抱きながら小瓶の水を飲ませます。それさっきも見たやつリザレクション。

 なので俺は意識を取り戻す事が出来たのだが、スズランに抱かれているのでほっぺにスズランのぴっちぴちスーツ越しちっぱいが当たります。

 こ、この感触は…ヤバい! これってもしかしてノノノノノ……!

「ほぁほぁほぁほぁ」

「落ち着いてだいご。過呼吸になってるわよ。大丈夫? おっぱい揉む?」

「ほっほぁっほぁほぁ」

「ふふっ」

 この子絶対わかってやってるよね?

 だって超絶楽しそうにしてるもん。マジでそろそろ酸欠で逝っちまいそう。

「残念だけど秘薬は一人一個しかないの。また逝ったら大変だから私はここまでにしておくわ。続きは夜に私の部屋でしましょう? 鍵は開けておくから」

「ほっほっほっほっ」

 スズランもまた俺を優しく寝かしスタスタと別館へ戻って行った。

 ちょっと待て? 戻る前なんて言った?

 秘薬は一人一個? 秘薬って事はリザレクションの事か? メアも使ってたし、ケイも絡んでるとなるとスズランを入れて三人だけでこんな事をするとは考えにくい。

 つ、つまり残りのちっぱいガールズであるマールやヴィヴィも何かして来るって事か…?

 メアとスズランの二人だけでこんな事になってるのにここから更に高レベルのちっぱいガールズが来るかもしれないとか。

 俺は今日は心身を癒すガチ休日だったはず。

 これじゃあ心も体も穴だらけで余計疲労が蓄積する気がするぞ…!

 ちなみにスズランちゃん続きは夜って言った? 鍵は開けておくからって言った? いや、別に深い意味は無いんだけど防犯の大切さを教える為にちょっとスズランの部屋に行かないといけないな、うん。別に深い意味はないけど。

「あれ? ダイゴ一人なの?」

「はっ!」

 そんな事を考えていると背後からヴィヴィの声。

 今振り向いたら確実に殺られる…! しかも今までのメアやスズランのパターンからするとヴィヴィも理由は分からないが服装がいつも違っているはず…!

 ヴィヴィはなんだ…?

 メアはスズランの受付嬢の服。

 スズランはメアのぴっちぴちインナースーツ。

 つまりヴィヴィはマールちゃんの服装…?

 なるほど。そうと分かれば大丈夫だ。さっきまでは不意打ちだったからね。

 絶対に、絶対に服装が変わったヴィヴィに負けたりしない! そう心に誓い俺は勢いよく振り返った。瞬間。


 カッ! っとヴィヴィに後光が差す。何の光!?


「ヴィヴィ様! バンザーーーーーーーーーーイッ!!!」

 そう言い残し、俺は大爆発した。即堕ち2コマ劇場になった。

 そっちか! 俺はてっきりヴィヴィの褐色肌を生かすフリフリワンピース姿だとばかり思っていたが、今のヴィヴィはオーバーオール姿。

 ただのオーバーオール姿じゃないぞ? こ、これは裸にオーバーオール姿だ。

 さすがにマールちゃんみたいな胸下までのオーバーオールじゃ丸見えになってしまうので普通のオーバーオールだがそれが逆にチラ見せ効果も相まって俺は更に燃え上がった。

「んー…、今日は風が気持ちいいねー。シオンちゃんもバニラも楽しそう」

 ちっぱいお胸様を隠してるとは言え、俺の隣に腰を下ろし上半身裸の状態で腕のびーっとやるヴィヴィ。

 この子あれだわ。よく俺の背中に抱き着く事もあるし無意識凶器だわ。俺がどれだけ理性が爆発しないように抑えるの必死なのか知らないんだ。

 でもやめてとは言えない俺。だってちっぱい大好きなのだから(本音)。

 それにしても…オーバーオールってこんなにエッチだったのか…。

 普通はTシャツ着てその上にオーバーオールだけど裸にオーバーオールなもんだから背中さらけ出してるし、前の生地もそんなにキツく締めないもんだからちっぱいお胸様の膨らみがチラチラと見え隠れしている…。

 マールちゃんのリンゴちっぱいよりちょっと小さいみかんちっぱいだけど、そのちょっとした膨らみが可愛いたまらん。本当に、本当にたまらん。いい意味で夢に出そう。寧ろ出す(決意)。

 と、ここまでヴィヴィの姿を見て爆発するまでの秒の間でヴィヴィのたまらなさを解説する俺すげぇ。

 ちなみに今の俺はと言うと。

「あ、あれ? ダイゴ? 大丈夫?」

「あ、かっ、こ…」

 胸倉掴まれて弐の秘剣の爆発攻撃喰らった元人斬り抜刀斎みたいに白目剥いて倒れてます。胸部に強い衝撃を受けたので微動だにしない。

「そうだ! 確かこうなるってスズランちゃんが言ってたから秘薬を飲ませるんだった!」

 やはりヴィヴィもメアやスズランたちと同じ秘薬を俺に飲ませ、その効果で俺は意識を取り戻す。が、逆にまだ意識を失ったままの方がよかったのかもしれない。

「あ? 気が付いた?」

 ニッと笑うヴィヴィと目線の高さ一緒。

 今まで俺はシートの上で倒れていた。今も寝た状態。なのにヴィヴィと目線の高さが同じ。これが意味するもの。それは。

「あたしの腕あまり気持ちよくないかもしれないけど、今はこれで我慢してね?」

 ヴ ィ ヴ ィ に 腕 枕 さ れ と る 。

 上 半 身 裸 の ヴ ィ ヴ ィ に 腕 枕 さ れ と る 。

 つまりヴィヴィの方に目線を向けると褐色の健康的な腕から脇からちっぱい横乳からヴィヴィの照れ顔からぜーんぶ一気に見えます。俺はもう泣いた。

「ヴィヴィ…。優しさは時に凶器って覚えておこうな…」

「え!? ちょっと何で泣いてるのダイゴ!? そんなにあたしの腕枕気持ち悪かった!?」

「そうじゃない。そうじゃないんだ…。最高だ。逆に最高なんだけど、最高であるが故に涙が出ちゃって…」

「え、えぇっと…とにかく嬉しいって事だよね? ダイゴに喜んでもらえてよかったよ」

 涙で視界がぐちゃぐちゃで何も見えないけどヴィヴィの安心した声が聞けて俺も安心した。ヴィヴィは優しいからね。

「ところで何で今日は皆してこんな事やってるんだ? 服も違うしさ」

「あれ? もしかして似合ってない、かな?」

「そういうとこ! ヴィヴィにはそういうところがある!」

「ひっ」

 おっと。つい大声を出してしまった。

 だってヴィヴィが無意識だろうけどまた爆発しそうな仕草するからさ。しょんぼりからの上目使いするからさ!

 でも正直可愛いたまらん。

「この前王都に行った時、ダイゴ大活躍だったじゃん? だから皆でお礼しようって話になってさ」

「……あぁ。それでメアもスズランも優しくしてくれたのか」

 一度か二度殺されかけたけど、と心の中で付け足す。

「でも俺なんかよりヴィヴィの方が活躍してただろ? 俺はただヴィヴィとメアにバインドスキルで縛っただけで」

「でもあれがなかったらメアちゃん突破出来なかったし、あたしが負けたらメアちゃん止められる人多分誰もいないから大変な事になってたかもしれないよ」

「まぁ…、チートの魔剣士を洗脳スキルで自在に操られちゃなぁ…」

「だからね、お返し。ありがとね、ダイゴ」

 魔族は悪だと偏見な目で見ている人族の皆さん。

 こ れ が 魔 族 だ !

 こ の た ま ら ん 優 し い ち っ ぱ い 女 子 が 魔 族 だ !

 もうフェリエの城で魔族代表演説をヴィヴィがやったら世界平和になるんじゃね? レベルで尊い…。

 全ては俺やヴィヴィ、そしてマールたちの未来の為に!

「っとそろそろ交代かな。それじゃあたしは行くね」

 そう言って腕を優しく引いてヴィヴィもまた別館の方へ歩いて行った。後ろ姿が上半身裸でたまらんかった寂しい。って。

 今ヴィヴィが重要な事を言っていたな。

 王都のお返し? 皆でお礼?

 皆って事は王都へ行ったマール、ヴィヴィ、スズラン、メアのはず。クリスさんはそんなに関わりある人じゃないし多分いないだろうけど今までの流れからするとマールちゃんは絶対にいるだろう。

 つ、つまりマールちゃんも俺に対し膝枕とか頭抱っことか腕枕とかしてくる可能性もあるわけで!

 はぁ…はぁ…! マールちゃんはぁはぁ!

「大吾さーん! 一緒に串焼き食べましょーう?」

 そして別館の方から聞こえるちっぱい天使マールちゃん声。

 今の今まで忘れていたが今日はガチの休日の日。

 俺が求めていたのは心身共に癒せる時間。

 俺のマールちゃんはその時間を俺にくれる。

 そのマールちゃんの足音も次第に大きくなっていき、とうとう俺の背後まで近寄ってきた。

 漂うこのラスボス感。

 手に汗握る緊張感。 

 俺は息を整え、紳士的にゆっくりと、高速で振り返った(矛盾)。










「はっ」

 ここは?

「ようやくお目覚めですの?」

「え? …アンナ、ですの?」

「ですの言うなですの! って何回言わせるんですの!」

 ガウガウ怒りだすアンナは椅子に座って俺に何やら魔法をかけていたですの。って。ここは俺の部屋?

「何でここに?」

「覚えてないのも無理ないですが、あなた今の今まで意識不明の重体でしたの」

「うっそ」

「ヴィヴィさんが大慌てでわたくしの所まで来て蘇生魔法かけてくれって言って来たのでここに来たわけですわ」

「あれ…。でも、確か、リザレクションの小瓶がまだあったはず」

「何でもそうですがアイテムの効果には限度がありますの。回復薬よりも生きた魔力が込められたヒールの方が効果が高いようにリザレクションも魔法の方が戻しやすいんですの」

「えっ。って事は、つまり?」

「アイテムのリザレクションで戻ってこれない程遠くまで逝っていた、と言う事ですわね」

「マジか」

「全く…、教会の屋根修理しようとして滑り落ちるなんて間抜けもいいところですの」

「え?」

 アンナ曰く、俺は教会の庭に大の字で埋まっていたらしい。

 ヴィヴィや他の皆からは詳しく聞かなかったらしいが、あんな状態になるのは高い所から落下した事以外考えられないんだとか。

 あれ、おかしいな。

 俺屋根の修理なんかしてたっけ?

 記憶にあるのはバニラと遊んでいるシオンにお水あげてシートで寝転がって…。

 その後…、何があった? 思い出そうとすると頭痛が…。

 メアがいたようなスズランがいたようなヴィヴィがいたような…。

 でもマールちゃんは? いたと思うけど他の三人に比べてマールの事を思い出そうとすると余計に頭痛が酷くなる…。でも何故かリザレクションの小瓶の事は覚えてる不思議。

 まさか俺の身にも記憶喪失イベントが起こるとはな(数回目)。

 その後は容体も回復したとの事でアンナは帰っていった。さすがBランクの魔法使い。今度お礼しに行かなきゃな。緑色の腕章なんてどうですの?

 あとアンナを呼んできてくれたっていうヴィヴィにもお礼しないと。

 でも不思議な事に『お礼』って言葉とヴィヴィの『パーカー&ホットパンツ姿』を見ると何かを思い出そうとするのか頭痛がする事があった。

 ちなみにアンナが帰ってすぐ入れ替わりで俺の部屋に入って来たマールちゃんは半泣きで何度も謝って来た。可愛かったけど俺には何が何やら分からなかった。

 癒しを求めたガチ休日が終わる頃には何故か休日前よりも心の傷が増えたり減ったりしていたが、最終的にはマールの涙目おやすみなさいで全快した。

 今夜はいい夢が見られそうだ。

 例えばそう。マール達ちっぱいガールズがもし服装を入れ替えたら、なんて夢のようなシチュエーションを想像…うっ。頭が。

 やっぱり今夜は何も考えずゆっくり寝て明日からのクエストや布教活動に備えよう。

 そう言えばよく覚えてないけどスズランと夜に約束があったような、無かったような? 

 次の日の朝に会ったスズランはちょっとほっぺを膨らませて可愛かった。




物語本編の3~4000字より幕間劇の10000字の方が書いてる時楽しいのは何故…?

ゆるーい話を書くのが好きなのでとりあえずちっぱい可愛い

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