表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

ツンつん

大きな音を立てて墜落したものの、そこまで体にはダメージがなかった。

墜落した衝撃で舞った砂埃が徐々に晴れていく。

そこには、驚いた表情で武器を構えているおじさんたちが数人と、今にも泣きだしそうな顔の美少女が一人いた。


おっ、これはこれはマジで美少女だわ。長くてさらさらしている金髪に、くりっとした大きな眼。スレンダーなライン……胸はまぁ、しょうがない。胸が女の人の価値は決まらない。


よしっ、ぞんじゃ、やりますか。


俺はそう思うとおっさんたちに向かって


「寄ってたかって一人の少女をいじめるとは、お前らそれでも男か!!」


決め台詞を吐いた。


「・・・・・・・。」


え……。誰も反応してくれないの。


「あぁ、お前。ガキのくせにいっちょ前な言葉を吐き出しやがって。野郎どもあいつをぶっ潰せ!」


男たちのリーダーらしき男がそう指示を出すと数人の男たちが俺をめがけて襲い掛かってきた。


お前らなんて相手にならねーっうの!


「炎のファイアーバレット


そう俺が唱えると無数の炎の玉が現れる。


俺の特異な炎魔法を受けやがれ!


掃射ボレイ


一斉に炎の玉が野郎たちに襲い掛かる。


「うがぁぁ」


「ぎゃああ」


男たちは見事に炎の玉の餌食となった。

後に残ったのは男たちの焼けた遺体と美少女一人。


美少女は驚いた顔をしてこっちを見ていた。


驚いた顔もかわいいな……。なんか、話しかけないとな、第一印象重要!


「そこまで大したことなかったな。そこのかわいいお嬢さん、ご無事ですか。」


「助けてくださりありがとうございます……とかいうわけないだろ、この糞野郎。」


「え・・・・・・・?」


「せっかくおびき寄せた盗賊だったのに、あいつらを犯罪奴隷として売れば結構な儲けだったのによ!!お前のせいでもうけられねぇだろ。」

美少女は怒った顔でそういった。


えぇ!!なにそれ。理不尽過ぎない!!さっきまでこれはきたな、きたな、美少女ゲットだよって思っていた俺の期待を粉砕しやがって。美少女=性格いいっていう方程式は幻想であると証明された。


「そうだ、お前、私とデペンドのダンジョンに行くときに一回だけパーティー組んでくれよ。もちろんダ

ンジョン内で獲得したアイテムは私のものな。そしたら今回のことチャラにしてあげるよ。さっきの戦闘でお前はなかなか戦闘できることが分かったし。」


そんじゃいくよ。


彼女はそういうと俺の腕をつかんでどこかに向かって歩き始めた。


俺の頭はその時、処理に追われていた。

美少女と二人きりで・・・・・・・・・・うふぅふぅふぅ、、、、、じゃない。


「俺はまだ、了承してないぞ!」

そういってもなんも返事はない。


あれっ、きこえなかったかな。


「俺はまだ、了承してないぞ!」

少し大きな声で言った。


「うっさいわね。聞こえているわよ。黙ってついてきなさい。」


まぁ、いいか・・・・・・・・・。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ