表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二度転生した賢者が行く道  作者: とうり
2/2

第001話「転生」

少女は夢を見た。自分がファンタジー系の物語に出てくるような白髪白鬚の老人になっている夢だ。そして彼の周りには多種多様の生物が彼を囲むように佇んでいる。いや彼に頭を垂れているといったほうが正確だろうか。彼の指示を待っているように見える。しかし老人は病だろうか、木の葉のようなものをクッションにして床についている。しばらくすると老人は口を開いて言った。

「ではこの世界を頼む。」

すると私の意識はそこで途切れ、気づくと自分のベットの上だった。


それから幾度となく同じような夢をみた。最初は気味が悪かったが成長していくにつれてあまり気にならなくなっていった。


少女は大人になり結婚し、子供を産み、老人になり寿命を向かようとしていた。

80くらいまで生きたのだ。日本人の平均ではあるが結構な長生きだ。


老婆は死ぬ直前普通の人生だったと思った。死んだらどうなるのだろうかと疑問を覚えつつ死んでから考えようなどと楽観的ではあった。

そして寿命を迎えた。




ふと目を覚ます、辺りを見回しここはどこだろう。そう思った。

まわりには様々な生き物たち。あれこれって夢でみた生き物たちと似てる。周りの景色に呆気になっていたせいもあるが初めて自分が赤ん坊であることに気づいた。

「おぎゃあああああああ」

赤ん坊はなんじゃこりゃあと言ったつもりだったが声帯ができていない赤ん坊では言葉もままならないのである。


そうして彼女、いや賢者は二度目の転生を果たした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ