表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔獣物語  作者: ひよく
第3章
96/155

第3章44

 と、その時。

「あ、コカリちゃん!」

 ナトリウムが、何かに気が付いた。

「おにいちゃぁ~ん!」

 ヒラヒラのピンクのドレスを着た少女が駆け寄ってきた。金髪碧眼の可愛らしい少女である。頭にはダイヤを散りばめた豪奢なティアラを載せているが、それが微妙にずり落ちていて、どこか情けない。


 と、少女は小石に躓き、顔面から地面に激突した。

「びぇぇぇん!」

 少女はすぐに起き上がったが、泣きながら鼻血を垂らしている。

「あぁぁぁ!大丈夫!?コカリちゃん!」

 ナトリウムは、丸めたティッシュを少女の鼻の穴に詰め込んだ。

「ダン様、カナさん、紹介します。僕の妹でレプトスピラ王女、カリウム二世。通称コカリ姫です。」

 転んだ勢いで落っこちてしまったティアラを載せ直してやりながら、ナトリウムは妹を紹介した。

 コカリ姫は、鼻にティッシュを詰められた間抜け面で、ボヘーッとダンとカナを見上げている。間抜け面だが、どこか愛くるしい。

 彼女の未来の夫こそ、この国の次期王者である。

「ナト…お前にそっくりだな。」

 ダンは思わず呟いた。カナも同意見である。見た目もよく似ているが、中身は何と言うか…。ナトリウムをもっと悪化させた感じかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ