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魔獣物語  作者: ひよく
第3章
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79/155

第3章27

ダンはもともと感情を表に出すタイプではないが、それでもいつものダンなら、カナには喜怒哀楽が読めた。それが今はわからない。

 と、いきなりダンは抜剣し、カナに斬りかかった。

「ダン!」

「ダン様!」

 カナは本能的に自分も抜剣し、その太刀を受け止めた。

「ダン、なんで私に…。」

 剣を握るカナの腕が震えている。本来、カナがダンに力負けするはずはない。だが、ダンの力に押されてカナは尻餅をついた。

「カナさん!」

 カナを助けようと、ナトリウムがダンに体当たりしようとした。それに対し、ダンは軽く左手をあげた。爆風の魔法が巻き起こり、ナトリウムは後方に吹き飛ばされた。


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