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魔獣物語  作者: ひよく
第4章
143/155

第4章23

「やめろー!!」

ナトリウムはカナを守ろうと、魔人とカナの間に立った。

迫りくる魔人の攻撃を何とか受け流す。


「立ってください、カナさん!」

未熟な剣を振るいながら、ナトリウムは必死でカナに呼びかけた。


「‘戦え’とは言いませんから!」

魔人は容赦なくナトリウムに襲い掛かる。


カナは耳を塞いで蹲っている。

「‘剣をとれ’とは言いませんから!」


カナの方に魔人を行かせまいと、ナトリウムは必死で剣を振るう。

「立って!逃げてください!」


その瞬間、またしても大きな雷が、近辺に落ちた。

それにビクッと反応したカナは、震えながら立ち上がった。

右手には自身の剣が握られている。


「すまない、ナト。」

顔を上げたカナの頬には、幾筋もの涙の痕があった。


しかし、もう迷いはなかった。

「ここは私1人で充分だ!」

そう言ったカナは、走り出した。


振り上げた魔人の拳をするりと躱し、魔人の左側をすり抜け、後ろをとる。

慌てた魔人が振り返るのと同時に、カナの剣が一閃した。

その瞬間には、魔人の首と胴は先程のパセトシンのように切り離されていた。


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