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魔獣物語  作者: ひよく
序章
12/155

序章12

(やったか!?)


 しかし、魔人は炎に包まれながらも、そのまま歩みを止めずに近づいてきた。

 魔法そのものは成功したものの、魔人の強大な生命力は、その魔法の炎に打ち勝ったのである。


 魔法の炎は、白煙となって消えてしまった。ダンの精神力がそれ以上、続かなかったのだ。

 白煙を纏いながらダンの目前まで迫ってきた魔人は、左腕を振り上げ、それをダンに向かって振り下ろそうとした。


(駄目だ…。)

 自分には躱しきれない。

 仮にこの一撃を躱せたとしても、あの火炎魔法が通用しなかった以上、もうどうする事も出来ない。あれ以上の威力を持つ魔法を作り出せる力は、もう残っていないのだ。


 ダンは、死を覚悟して目を閉じた。

 次の瞬間、ダンの体に強い衝撃が走った。

(痛みを感じる前に死ねると思ったのに、意外と痛いじゃないか。)

 そんな事を思いながら、ダンは魔人の斜め後方に吹っ飛ばされた。

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