消しゴムと夕焼け野関係
消しゴムと夕焼けへ』をお読みいただきありがとうございます。高校の教室を舞台に、ちょっと気取った男子生徒と冷めてる女子生徒の小さくてクスッと笑える会話劇を描いたショートショートです。短いお話ですので、夕暮れ時の雰囲気を楽しみながら気軽に読んでいただけたら嬉しいです
夕暮れ時、高校の教室。男子生徒の佐藤は、真っ赤に染まるグラウンドを見つめながら「夕焼けって、まるで地球が消しゴムで削られていく時の摩擦熱みたいだな」と気取ったポエムをつぶやいた。隣の席の女子生徒・鈴木が速攻で「バカなの?あれは光の散乱だよ」とツッコミを入れる。
めげない佐藤は、机の上の消しゴムを取り出し「いいか鈴木。この世界は巨大な消しゴムで毎日黒板みたいに消されていて、そのかすが夜の闇なんだよ!」とドヤ顔で熱弁を振るう。鈴木は冷ややかな目で佐藤の消しゴムを奪うと、彼のテストの珍解答をゴシゴシと消し始めた。
「ほら見て。世界は消えてないけど、あなたの『徳川家康が建てた建物=東京タワー』っていう黒歴史は無事に消え去ったよ」。
赤く染まる教室に、虚しく消しゴムのクズだけがパラパラと舞い散るのだった。
読者の皆様、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。登場人物たちのドタバタや成長を温かく見守ってくださった皆様の応援のおかげで、無事に完結を迎えることができました。
また次の物語でお会いできるのを楽しみにしています!




