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09神隠し

 バブル君は帰ろうとしたが会社の最寄りの駅前にあるデバイスの開発元であるストアにスマホの変換機能がハッカーのアクセスの様に会話をしてくるバグと同時に起こっていたユーザーアカウントが壊れていて使えない事について助けを求めた。何故か神々の酒場という名のコーナーで問題解決の受付をしていた。バブル君のスマホは保証期間外であったが何故か無償で対応する不気味さがあった。

 霊はバブル君をからかった。『店員は赤服か?』『店員は黒服か?』『死のにおい』『死のにおい』ストアの店員は優しくスムーズな会話で対応し、ちょっとスマホを触っただけでアカウントは回復した。流石プロとバブル君は思ったが、バブル君に取り憑いていた悪徳霊能力者の特に酷い霊障を起こす使役霊を見ただけで1秒もしないうちに祓ったのであった。

 その後、1週間ほど神社でお祓いを受けた様な浄化された状態になる。霊能力者の様な力の持ち主が店頭で働いていたのはバブル君は面をくらったが、後から考えると虐殺や苦しみを与える存在はあるが、慈悲を持った存在もいると確信する。


 いつも通りに電車に乗って都心から郊外まで帰るが、いつもと同じ道のりである筈なのに、電車の運転速度と時間が違う様に感じられ、気候と時間が進む速度も違和感を覚えた。不安な気持ちを抱えていると霊は電車の中で言った。

 『外は宇宙みたいに見える!ここは電車じゃ無いみたいだ!!』『行き先は複製された空間に見える。並行宇宙と言うやつでは?』バブル君は使役霊の言うことなんて無視したが、それが本当なら現代の神隠しではと思った。

 家から最寄りの駅近くにある国道沿いで幻覚では無いような幻覚を見た。商店街のすぐ出口で目立つ所だった。目の前のキャリアウーマン風の女性が「ねえ!」と声を掛けられて空間から現れた男性と共に振り向きざまに、こつぜんと消えた。バブル君はこんな幻覚はあり得るのかと目を疑った。

 使役霊はバブル君を呪うのも忘れて言った。『ここは食べ物が貴重な土地の様だ。』『なぜか私達以外の霊が殆どいませんね。』『まるで私達がこの空間に隔離されているかの様だ。』『向こうにいる人が人間をサルベージすると言っていました』何かの条件を満たした人間は宝物であり本人の意志は関係なく拐われると言う事なのか。


 自分も声を掛けられて消えるのかとヒヤヒヤしながら家に着くと、せっかくの連休であるのにバブル君は3日3晩も原因不明の脱水症状になり寝込んだ。まるで警察署の帰りの様な体調不良で悪霊か異常な犯罪者の超音波の攻撃の様に感じました。内臓が振動して脱水症状を引き起こしていた様だったが、その場から離れると治るのですが振動は移動して身体に入り込んで来た。

 振動から逃げられず哀しみに襲われ、何も対処が出来ないバブル君はせめて脱水症状をなんとかしようと水道水ばかり飲んでいました。それはもう酷い脱水症状を引き起こす病気の様なもので30分に1度は尿意を催してトイレに行かなくてはいけなかったし、その度に水道水で水分補給をしていたのだ。


 この頃から1ヶ月ぐらい常に微かに消毒液の香りに包まれる事になり、何処から匂いが来ているかバブル君は見当も付かなかった。しかし微かな消毒液の香りに包まれるのは2度目であり既視感を覚えた。前回は幻聴で仕事を辞めた直後に、その香りに1週間ほど包まれた。この香りの期間は電車に乗るといつもより時間が長く感じたが、この時は精神的なものだと思っていた。今思えば神隠しの前触れだったのかもとバブル君は思った。

 オフィスでの事件の前に会社の数人の社員達がいつもより酷い体調不良だと言っていたが、自分と同じ目に遭ったのではと言う疑惑でいっぱいになった。          

 おかしな事は続き、家族の様子が別人の様になり、寝ているバブル君に向かって家族は「殺したから」と言った。本当の家族が殺されたのか?あれからずっと家族は会社の人間と同じ様に頻繁に別人に入れ替わっている様な気配があった。


 体調は回復はしたがインターネットの情報は、あまり更新されず閉鎖的で違和感を感じた。電子書籍は読めたが発売したばかりの本の発行日が6年後の未来を表示してた。何度も出版日を見ても6年後でこんな幻覚はオカシイとバブル君は思った。


 変なことがあっても出社して仕事をし、バブル君は常識を持って行動しようとした。いつまでも真面目に作業をすると上司がもどかしく言った。「今、俺たちはカプセルの中にいるの!そう言うのがあるの!!」私は上司の変な発言を上司の為に優しく無かった事にしたが使役霊は言った。『地球泥棒というやつか?地球が盗まれて輸送されているのだろう』『盗まれているのは地球の一部では無いでしょうか?そんな気配がします。』バブル君はついて行けずに無視した。


 デバイスは落ち着いて来て変なメッセージは極端に少なくなった。使役霊は悪霊らしくなく神妙にいった。『たくさんの人が殺され入れ替わった』『奴らは国の者では無い。霊が日本語を喋らないのだ』ある日、バブル君はネットの掲示板で改造人間は存在するか、軽い気持ちで良いので答えて欲しいと問いかけましたが回答は一切無なかった。不安になったバブル君は思った。最初にこの予言めいた事を知らせた海外にいる幼馴染みは実は別人でバブル君を助けようとしていたのではないかと。しかし証拠は無く異常の証明というのも出来ず、不気味な事に全てが異常になれば異常は正常になってしまうのだった。

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