悲しき【メゾソプラノ】あるある
これは女声三部合唱における、メゾソプラノの悲しきあるある……
ある一団体への取材によって明かされた事実ですので、諸説在りと言っておきます。
1.メゾがいないとハーモニーは生まれないのに、人気がない。
知名度もない。
「ただでさえ目立つソプラノより人数が少なくなりがち。人手不足でどんなにがんばっても、ソプラノに呑まれる」
「合唱をやらない人にソプラノは通じるけど、メゾは通じない」
2.音域が出しづらい
「ソプラノのわけわからん高音は出せない。アルト(女声)の低い音域も出ない。消去法でメゾに入ったものの、メゾはめちゃくちゃ声が出づらい・張りづらい音域で苦しい」
「地声と歌声の狭間でいつも格闘している」
「初めて合唱をやる人が、まず中音域のメゾから始めたとする。まだ歌声の出し方がわかっていないのに地声すれすれの歌声という高難易度の技術を要求される。そして『自分に合唱は向いていない』と思いこみ挫折する」
「ソプラノの人たちのほうがメゾの音域までカバーできることが多いので、たまに見かねて助け船を出してくれる。メゾの存在意義とは」
「たまにソプラノと同じ高音域を要求される。出ないからメゾに入ったのに」
「たまにアルトと同じ低音域を要求される。出ないからメゾに入ったのに」
3.音階が難解
「まずメロディは歌わせてもらえない」
「歌詞すらもらえないこともある。ハミング・ラ~・ル~・ウ~が定番」
「ソプラノの主旋律が入るまで、自分が歌っているのが何の曲か伝わらない」
「ハミングを作りたいがために、めちゃくちゃされることが多い」
「音取りの時も、歌っている時も、この音で合っているのか不安でいっぱい」
「隣のパートと近い人は、そっちに引きずられがち」
「他のパートが間違えた時も、不協和音になると自分たちを疑ってしまう」
4.たまの主旋律で…
「カラオケで『ハモリ』を期待される曲に限って、メゾが主旋律だったりする」
「いざ主旋律をもらえても、なぜかハミングしているだけのソプラノのハーモニーに負ける」
5.音量問題
「ソプラノとアルトは声を抑えてと言われるなか、メゾはもっと声出してと言われがち」
「2と3の理由で、どんどん声が小さくなっていく」
「ソプラノから数人が助っ人に来た時『メゾもっと抑えて』と言われた。もっと抑えては初めて言われた」