表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

悲しき【メゾソプラノ】あるある

作者: 天秤屋

これは女声三部合唱における、メゾソプラノの悲しきあるある……

ある一団体への取材によって明かされた事実ですので、諸説在りと言っておきます。

1.メゾがいないとハーモニーは生まれないのに、人気がない。

  知名度もない。

 「ただでさえ目立つソプラノより人数が少なくなりがち。人手不足でどんなにがんばっても、ソプラノに呑まれる」

 「合唱をやらない人にソプラノは通じるけど、メゾは通じない」



2.音域が出しづらい

 「ソプラノのわけわからん高音は出せない。アルト(女声)の低い音域も出ない。消去法でメゾに入ったものの、メゾはめちゃくちゃ声が出づらい・張りづらい音域で苦しい」

 「地声と歌声の狭間でいつも格闘している」

 「初めて合唱をやる人が、まず中音域のメゾから始めたとする。まだ歌声の出し方がわかっていないのに地声すれすれの歌声という高難易度の技術を要求される。そして『自分に合唱は向いていない』と思いこみ挫折する」

 「ソプラノの人たちのほうがメゾの音域までカバーできることが多いので、たまに見かねて助け船を出してくれる。メゾの存在意義とは」

 「たまにソプラノと同じ高音域を要求される。出ないからメゾに入ったのに」

 「たまにアルトと同じ低音域を要求される。出ないからメゾに入ったのに」



3.音階が難解

 「まずメロディは歌わせてもらえない」

 「歌詞すらもらえないこともある。ハミング・ラ~・ル~・ウ~が定番」

 「ソプラノの主旋律が入るまで、自分が歌っているのが何の曲か伝わらない」

 「ハミングを作りたいがために、めちゃくちゃされることが多い」

 「音取りの時も、歌っている時も、この音で合っているのか不安でいっぱい」

 「隣のパートと近い人は、そっちに引きずられがち」

 「他のパートが間違えた時も、不協和音になると自分たちを疑ってしまう」



4.たまの主旋律で…

 「カラオケで『ハモリ』を期待される曲に限って、メゾが主旋律だったりする」

 「いざ主旋律をもらえても、なぜかハミングしているだけのソプラノのハーモニーに負ける」



5.音量問題

 「ソプラノとアルトは声を抑えてと言われるなか、メゾはもっと声出してと言われがち」

 「2と3の理由で、どんどん声が小さくなっていく」

 「ソプラノから数人が助っ人に来た時『メゾもっと抑えて』と言われた。もっと抑えては初めて言われた」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ